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ニッポンの社長 > インタビュー > その道のプロフェッショナル > 株式会社フォースウェーブ 代表取締役 南 宗孝

― そこからフォースウェーブの起業にどのようにつながったのですか。

 親会社だった大手スーパーが経営危機に陥ってしまい、携わっていたクルーズのシステムの仕事を私が引き継ぐ形で独立することを了承してもらったのです。それでフォースウェーブを創業することになりました。

 当時はまだ、企画されたシステムを作っていた段階で、パッケージ化は考えられませんでした。業務がとても複雑で、標準化は困難とされていたからです。ところが最初のお客様となったクルーズGSA会社の社長が同業他社を紹介してくれ、次々と他の会社を紹介いただく流れができていったのです。数をこなしていくにつれて、システムの標準化も可能ではないかと考えるようになりました。

― どのように標準化していったのですか。

 複数の船会社の業務に精通していくなかで、業務について共通のパターンを見出して、業務をパーツ化していきながら、システムを使い勝手の良いフォーマットにどんどん落とし込んでいきました。そして完成したのが、パッケージソフトの「Cruise World」です。

 完成するためには、たとえば外国為替や通貨、旅行業における会計の仕組みなどの専門知識やある程度の英語のスキルが不可欠でした。「Cruise World」は、私たちが培ってきたそうした知識やノウハウがあるからこそ開発できたもので、複数の通貨に対応し為替差損益なども算出できる業界唯一のパッケージソフトです。こうしたシステムの新規開発ノウハウは、他社には絶対に負けない当社のコアコンピタンスとして誇れるもので、それはこれからも大事にしつつ、さらに磨いていきたいと思っていますね。

― 御社の強みは、「Cruise World」に代表されるような、上流工程主義によってシステム開発を行う点だと思いますが、そうした仕事の面白さはどこにありますか。

 1980年に社会学者のアルビン・トフラーが、高度情報革命を「第三の波」と位置づけて当時のイノベーションについて定義しました。当社の社名である「フォースウェーブ」には、次に来る「第四の波」が何であるかをしっかりと見極め、その先駆者になるための努力を怠らない、との想いが込められています。

 つまり決して保守的でなく、革新的に物事を進めていこうという主義で開発に携わりながら、新しいもの、より良いものはどうしたら生まれるのかという視点を常にもてることが、当社での仕事の面白さなのです。

 これまで「Cruise World」以外にも、多くの新たなシステムやソフト開発にチャレンジしながら、トライ&エラーを繰り返してきました。新しいアイデアに果敢に挑戦していく姿勢を常にもち、守るのではなく攻めるという姿勢を重視することが、当社で仕事をしていくうえでの一番の醍醐味に繋がると思います。

著名経営者

  • テンプスタッフ株式会社

    篠原 欣子
  • エステー株式会社

    鈴木 喬
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 株式会社スタジオジブリ

    鈴木 敏夫
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市

プロフィール

  • お名前南 宗孝
  • お名前(ふりがな)みなみ むねたか
  • 出身北海道
  • 血液型O型
  • 平均睡眠時間6時間
  • 平均起床時間7時
  • 趣味外国語の勉強
  • おススメ本『ビジョナリーカンパニー』
  • 両親の職業教師
  • 今までに訪れた国3ヵ国
  • 座右の銘意思のあるところに道はある
  • 尊敬する人
  • 好きな食べ物寿司
  • 嫌いな食べ物コッテリ系全般
  • 好きな言葉イノベーション
  • 好きな歌(曲)80
  • 過去に戻れるならいつ?大学生
  • 休日の過ごし方本屋めぐり・買い物
  • 好きなお酒の銘柄あまり飲まないけど、獺祭
  • 今日の財布の中身45,000円