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株式会社あしたのチーム 代表取締役社長 高橋 恭介

人事評価制度を育成ツールとして運用し企業を元気にする

企業にとって優秀な人材が辞めてしまうことの打撃の大きさは計り知れない。ではなぜ、優秀な社員が辞めてしまうのか。多くのケースに、正当な人事評価の仕組みが社内になく、納得のいく評価を得られないことによって人材が流出してしまう現実がある。つまり企業が正しい人事評価を行うことは、社員の就労モチベーションを上げ、人材の流動化を食い止める決定的な方法となり得るのである。人事評価を単なる査定で終わらせることなく、制度化して継続運用することで最強の人材育成・能力開発ツールとして機能させる「あしたのチーム」の高橋代表に、起業への思いなどを聞いた。

― 御社の事業内容を教えてください。

 中小企業に特化して、社員と経営者の間をつなぐ人事評価の仕組みを提供しています。

 多くの経営者が、人事評価制度とは単に結果や成果を査定することと捉えがちですが、本来の人事評価とは、人材育成と能力開発を促すツールとして位置づけるべきものです。人事評価のPDCAサイクルを回し、部下の就労モチベーションを上げていくために運用していくマネジメントツールであることが重要なのです。

 社員が目標に対する合意形成をし、上司が伴走しながら達成を支援していく。そして目標への達成度に応じて、絶対評価で公平に処遇していくことが本来の人事評価制度であり、その運用をお手伝いすることが当社の事業内容なのです。

 人事評価制度を運用ベースに乗せるためのサービスとして、当社では人事評価業務のワークフローを一元管理できるクラウドシステムを作り上げ、お客様に広く提供しています。独自のシステムを活用し、全社員の目標設定に始まるPDCAを回していきながら、評価制度の運用サポートを行っていくわけです。

 システムの導入と運用によって現場の労働生産性は30%以上向上し、多くの中小企業で業績アップにつながる成果を導き出しています。

― 高橋社長がそうした人事評価制度に対する考え方を築き上げたきっかけは何ですか。

 私は大学卒業後に入社した大手リース会社から、設立間もないブライダルジュエリーの企画販売を行うベンチャー企業に転職しましたが、そこで取締役副社長として人事全般に携わった際に経験した失敗がきっかけになりました。

 同社は従業員数十名の企業だった設立当初から、社員個々が法人営業に力を入れて提携先からの集客を強化する手法によって、420名を超えるまでに急成長を遂げていました。

 私は業績向上に応じる形で、ある年の給与改定の折に全社員の給与を一律5,000円上げることにしました。ところが意外なことに、社員たちから相当な不満が噴出したのです。それは、個人として実績を挙げている優秀な社員たちからの声でした。

 合わせて2500万円もの人件費をかけて給与の一律アップを図ったにも関わらず、優秀な人たちのモチベーションが下がってしまうという結果になったのです。

― なぜモチベーションが下がったのですか。

 それは平等という名の不平等でした。頑張った人もそうでない人も同じだけ給与が上がるという不平等です。本当の平等とは努力して成果につなげた人が報われることであり、頑張らなかった人と同じ評価をしたのでは不満が出るのは当たり前だったのです。

 私はその年を「評価元年」と位置付けて人事部のスローガンに掲げ、最重要プロジェクトとして正しい評価制度の構築をはかっていきました。実績を挙げた人に光を当てる正当な評価を行うためのプロセスを構築し、何のために仕事をするのかという動機付けを、評価制度を運用することで社員個々に備え付けていったのです。

 その結果、業績は大きく伸び、継続的な黒字体質を築き上げることができました。同時に、本来あるべき人事評価制度のノウハウを自分自身に備えることになったのでした。

著名経営者

  • 株式会社壱番屋

    宗次 德二
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 株式会社アルビレックス新潟

    池田 弘
  • 株式会社ファンケル

    池森 賢二
  • クオンタムリープ株式会社

    出井 伸之
  • マネックスグループ株式会社

    松本 大

プロフィール

  • お名前高橋 恭介
  • お名前(ふりがな)たかはし きょうすけ
  • 出身千葉県
  • 血液型B型