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株式会社ブリングアップ史 代表取締役 野田 直史

「テレビ番組をつくりたい」若者をしつける教育会社

テレビ業界は若者があこがれる就職先のひとつ。しかし、番組制作会社へ就職してもすぐに辞めてしまうケースが後を絶たない。人材を育成するシステムが整っていないからだ。そんななか、これまでに300人以上の人材を育成し、制作会社に転籍(卒業)させて来たのがブリングアップ史だ。代表の野田氏は「今の20代は生き方を知らない。その生き方を教えるのが我々大人の使命」と語る。起業に至るまでの経緯や人材育成への想いなどを同氏に聞いた。

― 事業内容を教えてください。

 「テレビ番組をつくる仕事をしたい」という新卒人材を正社員として採用し、3年かけて一人前に育てています。その3年間、派遣スタッフとして制作の現場でAD(アシスタントディレクター)の仕事をしてもらい、OJTによって業務をおぼえていくんです。

 入社前に研修を実施。社会の行き方、制作の仕事に必要なスキルを体系的に教えます。というのも、制作会社の多くは「先輩の背中を見ておぼえろ」という風土。なかなかスキルが身につかないこともあって、制作会社に就職した若手の8割が辞めてしまう。だからAD(アシスタントディレクター)が慢性的に不足するという悪循環に陥っています。

 当社はADの派遣事業を展開して制作会社の人材ニーズにこたえるとともに、テレビ業界の人材育成システムの不備をおぎなう教育機関としての機能をもっているんです。

 実践的なスキルだけでなく、社会人としての基本的な心がまえを身につけさせて、離職率の高いテレビ業界で生き残れるように「人間力」を身につけてもらいます。そうして入社から3年後には制作会社に転籍。これまでに約300人の「卒業生」が即戦力としてテレビ業界で活躍しています。

― なぜ、人間力を身につけさせるのですか。

 テレビ業界に限らず、どんなビジネスでも厳しいものだからです。社会という場所はまるでジャングル。獲物を取れないと食っては行けない。そしてその獲物を分配できないと周囲から認められないんです。

 そのなかでもテレビ業界は「完全実力主義」。職人肌のヒトが多いこの世界では、待っていても誰も教えてくれない。自分から努力しないヤツは生き残れないんです。だから仕事に向かう姿勢が大事。それで人間力をしっかりと身につけさせているんです。

― 野田さんがそんなものの見方を身につけたのは、どんな体験があったからでしょう。

 大学卒業後、20代後半から30代前半ごろまで、なんども異業種への転身を経験したことです。まったくの未経験からスタートして、必死に仕事をおぼえて成果を出す。すると転機が訪れて異業種へ転身、またゼロからスタート。そんなことを繰り返してきました。

 新卒で入ったのは地元・大阪の中堅商社。ところが最初の1年間は肉体労働でした。その商社では新人を、工場や物流倉庫に研修という名目で配属していたからです。2年目から営業部門へ。ちょうど会社がコンピュータ導入に取り組んでいる時期でその担当になりました。毎晩遅くまで、システムエンジニアと要件について打ち合わせ。やがて身体をこわし、1ヵ月間休職しました。

 過酷な労働環境のせいで同期はどんどん辞め、入社から5年後に残っていたのは僕ひとり。営業で好成績をあげ、若手のなかでは異例の昇進をするほど認められていた。この会社でできることは十分やりきったと思い、30歳で退職しました。

著名経営者

  • 株式会社壱番屋

    宗次 德二
  • 楽天株式会社

    三木谷 浩史
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • マネックスグループ株式会社

    松本 大
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市

プロフィール

  • お名前野田 直史
  • お名前(ふりがな)のだ なおし
  • 出身福岡県
  • 身長166cm
  • 体重62kg
  • 購読雑誌「致知」「プレジデント」など
  • 家族妻、長男、次男、長女
  • 座右の銘ネバー・ギブアップの精神
  • 尊敬する経営者稲盛 和夫
  • 尊敬する歴史上の人物土方 歳三
  • 好きな映画「愛と青春の旅立ち」
  • 好きなミュージシャン矢沢 永吉