ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 株式会社ドリームインキュベータ 代表取締役会長 堀 紘一

※下記はベンチャー通信27号(2007年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

【インタビュー後編】粗にして野だが卑ではない

― 堀さんが考えるリーダーシップについて教えてください。

 まずリーダーシップに先天的な要素は関係ありません。リーダーシップというのは生まれ持っての能力ではなく、常日頃から心がけて練習して身に付くものです。リーダーの心がけとは何かというと、いつも仲間のことを考え続けるということです。自分のことではなく、みんなのことを一番に考える。そうすれば考え方も変わり行動様式も変化して、立派なリーダーになれるわけです。常に仲間のことを考え、まともに行動していれば、部下はみんなどこかでそれに気付いて、その人に付いていくようになるものです。リーダーシップとは、そういうものだと思います。

 水泳などのスポーツになると先天的な素質が大事かもしれませんが、ビジネスの世界では凡人でも誰でも努力次第で成功できます。長い時間かけて、切磋琢磨して、知恵をつける。そして人格を磨いていく。こうして立派な経営者になっていくわけです。

 でも、最近のベンチャー経営者を見ると、短期的な金儲けに興味を持つ人が多いように思えますね。もっと長期的な視点でじっくりと自分の力を蓄えていかないと、ベンチャーも打ち上げ花火で終わってしまいます。

― 最後に読者にメッセージを下さい。

 ベンチャーは華々しく煌びやかなものではありません。最も泥臭いのがベンチャーです。そこを間違えないでほしい。

 そしてあまり若いうちから成功しなくていいと思います。人生は長いんです。80年生きるとして、40歳くらいまでは下積みでいい。とかく若い人は早く成功したがります。でも若いうちの成功なんて、たかがしれていますよ。成功しても、小さな成功で終わってしまう。逆に40歳までは成功しないと腹に決めて、毎日一生懸命に汗を流して働いたらいいと思います。大きな成功を掴み取るには、長い時間軸で地道にやっていくべきです。実際のビジネスとは、日々悩んで考えて、徐々にお客さまの信頼を勝ち取っていき、地道に苦労と経験を積み重ねていくものです。みなさんも頑張ってください。

■ 堀 紘一 (ほり こういち)

1945年、兵庫県生まれ。1966年メリーランド州立大学に留学。1969年に東京大学法学部を卒業後、読売新聞経済部を経て、1973年から三菱商事に勤務。1980年にはハーバード大学経営大学院の経営学修士(MBA with High Distinction)を取得。1981年から19年にわたり株式会社ボストンコンサルティンググループに勤務。1989年から2000年5月まで日本法人の代表取締役社長を務める。同年6月より最高顧問に就任。そして、2000年4月にベンチャー企業の支援とコンサルティングを行う株式会社ドリームインキュベータを設立し、代表取締役社長に就任。2002年5月には東証マザーズに上場。その後、2005年9月には東証一部に上場。現在は同社の代表取締役会長。

この企業の関連ページを見る

※このサイトは、取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。
ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。
イシン株式会社

著名経営者

  • エステー株式会社

    鈴木 喬
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • 株式会社ジャパネットたかた

    髙田 明
  • 株式会社ファーストリテイリング

    柳井 正
  • 株式会社スタジオジブリ

    鈴木 敏夫
  • 澤田ホールディングス株式会社

    澤田 秀雄

プロフィール

  • お名前堀 紘一
  • お名前(ふりがな)ほり こういち
  • 出身兵庫県
  • 出身校東京大学