― 「算数オリンピック講座」「筑駒算数講座」は、理数系専門塾の個性がよくあらわれたコースですね。
「算数オリンピック講座」は、問題の解き方を教えるのではなく、思考力、発想力を磨くところに力点を置いています。毎回10問の問題に取り組みますが、解けなかったら講師が少しずつヒントを与え、自力で答えにたどりつくことを目指します。
「筑駒算数講座」は、筑波大学附属駒場中学を目指す子のための授業で、かなり高度な内容です。授業内で当塾オリジナルの模擬テストをおこない、その丸つけ、添削、解き直しまで含めて80分。これを毎週2セットおこないます。
― 中学受験には直接関係のない講座も開設していますね。
中学受験の合格はゴールではなく、その先も続く勉強のスタートです。中学に進学してからも、自発的に勉強する習慣、幅広い好奇心を育むのも私たちの務めだと考えています。一つは「科学体験学習」で、ANAの整備工場、JAXAの施設、科学館、水族館などの見学を毎年夏に実施しています。後日、レポートや感想文の提出などはなく、好奇心の幅を広げるきっかけになれば十分だと考えています。
「ルービックキューブ講座」も年一回で、1時間半で6面そろえることを目指します。ルービックキューブは立体パズルですから、基本的な動かし方を教えたら、後は頭の中で立体がどう動いているかをイメージするのが目的。他に、正多面体を紙で組み立てる授業や理科実験をおこないます。どれも中学受験には直接関係ありませんが、様々なことに興味を持てる、柔らかい頭をつくるきっかけになってほしいと思います。
― 最後に、今後のビジョンについてお聞かせください。
現在、遠くから時間をかけて通ってきてくれる子どもたちがたくさんいます。そんな子どもたちやご両親の負担を減らすために、少しずつ新しい教室の開校をおこなっていくつもりです。ただし、レベルの高い授業をおこなうためには、指導者の質がとても重要です。指導者の質を下げるような大規模展開は考えていません。身の丈に合った成長ができればと思っています。
目標は、当塾の卒業生からノーベル賞受賞者を輩出することです。当塾の職員はそんな夢を持って子どもたちに向き合っています。
■ 村上 綾一 (むらかみ りょういち)
1977年生まれ。早稲田大学卒業後、大手進学塾の最上位指導、教材・模試の作成を経て、株式会社エルカミノを設立。教育部門「理数系専門塾エルカミノ」では授業も担当し、生徒を東大、御三家中学、数学オリンピック、算数オリンピックなどへ多数送り出している。『自分から勉強する子が育つお母さんの習慣』(ダイヤモンド社)など著書多数。パズル作家としても活躍している。
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プロフィール
- お名前村上 綾一
- お名前(ふりがな)むらかみ りょういち
- 身長173cm
- 体重60kg
- 血液型O型
- おススメ本アルジャーノンに花束を
- 出身校早稲田大学