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株式会社フォーバル 代表取締役会長 大久保 秀夫

「在り方」をまっとうすることが継続経営の土台です

1980年、自ら創出したビジネスフォンというベンチャー事業で起業。以来、ガリバー・電電公社(現NTT)を相手に通信市場を席巻し、1988年には当時の史上最短記録で上場を実現。〝伝説のアントレプレナー〟と称賛されたのがフォーバル代表の大久保氏だ。しかし、2007年3月期連結決算では売上高が最盛期の約65%にまで落ち込み、20億円超の経常損失を計上。成功物語は暗転した。そうした同社は前期連結決算で過去最高の経常利益を計上した2005年3月期決算と肩を並べるまでに復活を遂げた。どのようにしてピンチを突破し、新たな成長ステップを手中にすることができたのか。大久保氏に聞いた。

― 御社は2007年3月期連結で過去最悪の経常損失を計上しましたが、今年3月期では売上高、経常利益ともに2005年3月期連結とほぼ同水準の決算となりました。業績回復の理由を教えてください。

 それまでのハードの卸売りから、保守・サポートサービスを統合し、お客さまの経営課題解決を付加した総合ITコンサルティングサービス(以下、アイコン)にビジネスモデルを転換。着実に利益が積みあがる体質になったからです。

 経常損失を計上した2007年3月期までの主力事業は、創業事業であるビジネスフォンを中心に、複写機などOA機器の販売、IP電話サービスなど。市場の成熟化と競争激化により、販売・導入後の保守・サポートに注力して差別化を図っていました。そこをさらに強化し、経営ソリューションに踏み込んだのがアイコンです。具体的には個人情報保護士(財団法人全日本情報学習振興協会が認定している民間資格。「個人情報保護法の正しい理解と安全管理に関する体系的な理解」および「企業実務において個人情報の有効活用や管理・運用を行うことのできる知識や能力」をもつ人材を認定する)、ドットコムマスター(NTTコミュニケーションズが認定している民間資格。社会で必要なIT知識を特定分野に偏らず、基礎から体系的・網羅的に身につけている人材を認定する)などの有資格者である当社情報通信コンサルタントが顧客企業の経営上の悩みをヒアリング。当社やグループ各社をはじめ、弁護士、税理士、会計士、ファイナンシャルプランナーなど、社外の専門家とも協力して最適な解決策を提供します。カンボジア、ベトナム、ミャンマーなどのASEAN進出も支援しています。

― 物販と経営ソリューションでは、事業領域に大きな隔たりがあります。なぜ、そうした大胆な業態転換を成功させることができたのですか。

 創業時から掲げてきた「社員は家族」との想いを貫き、苦しくてもリストラをしなかったからです。

 2007年3月期から2期連続で経常損失を計上したときは、投資家やマスコミなどの社外から、リストラを求める強い風圧を受けました。だけど、私にはそんな考えは毛頭なかった。なぜなら、創業時から「社員のクビは絶対に切らない」と言い続けてきたから。あの時、約束を破ってリストラを行っていたら、復活はなかったでしょう。

著名経営者

  • 株式会社インテリジェンス

    鎌田 和彦
  • 株式会社ファンケル

    池森 賢二
  • 株式会社ディー・エヌ・エー

    南場 智子
  • エン・ジャパン株式会社

    越智 通勝
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • エステー株式会社

    鈴木 喬

プロフィール

  • お名前大久保 秀夫
  • お名前(ふりがな)おおくぼ ひでお