ニッポンの社長

ニッポンの社長 > インタビュー > 世の中に独自の価値を提供する社長 > 株式会社ヘルスメディカルコーチング 代表取締役社長 塚田 紀理

株式会社ヘルスメディカルコーチング 代表取締役社長 塚田 紀理

日本のヘルスケアを牽引していく人材を育成

超少子高齢化社会の日本。今後は、病気の治療よりも「自分の身体を理解し、病気になる前に予防する」ヘルスケアが欠かせない。しかし、ヘルスケアには明確な定義もなければ、個々人によって予防法が異なるヘルスケアに画一的な手法は存在せず、その実施は簡単ではない。そんななか、「個別化」というコンセプトを掲げ、ヘルスケアの普及に取り組んでいるのがヘルスメディカルコーチングだ。その事業の特徴や、今後のビジョンについて、現役の医師でもある代表、塚田氏に聞いた。

― 「個別化ヘルスケア」とはどのようなコンセプトでしょうか。

 国民一人ひとりに自分の身体を理解してもらったうえで、その人の健康を維持するために、カスタマイズしたヘルスケアを提供するという考え方です。

 2013年の医療福祉費は40兆円近くにのぼり、2025年には50兆円を超えると予想されています。わずかあと10年あまりで1.5倍に膨張する。まさに医療福祉は破綻寸前まで来ているのです。しかも、世界に類のない超少子高齢化社会、人口減少が進展しており、このままでは2060年の人口は1億人を切ると予想されます。しかし人口を増やすための速やかな出生率が倍以上の上昇に転じる事は困難です。

 そうなると、医者にかかることなく、健康である期間「健康寿命」を延ばすしか手はありません。今までのように病気になった後で治すという考え方から、病気を未然に防ぐ予防医療という考え方を取り入れていく必要があります。

― なぜ、そのようなコンセプトが生まれたのでしょうか。

 私は医師になって11年間、外科医としての道を順調に歩んでいました。そんな矢先の2009年7月のことです。東京から茨城県にある実家まで自転車で帰っていたところ、自動車事故に遭い、外科医として重要な右手手首を開放粉砕骨折してしまいました。2回の手術と毎日の懸命なリハビリでメスを握ることはできるようになりましたが、右手の自由度は効きません。復帰して1年半悩み続けましたが、結局メスを置くことにしました。

 悩み続けた1年半の間に緩和ケアチームの立ち上げに携わり、そこで看護師や薬剤師、ケアマネジャーなどの医療従事者と一体となって患者さんを診ていく中で新たな学びを得ました。それは、医者として病気の治療だけでなく、各患者様にとって最適な人生とは何かということについて、考えることの重要性です。病気を治すという画一的な医療から、病気になる前にその人に合ったヘルスケアの実践ができれば、もっとハッピーになれる。そう考え、個別化ヘルスケアということを重点に掲げて会社を設立したのです。

著名経営者

  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • 株式会社スタジオジブリ

    鈴木 敏夫
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • テンプスタッフ株式会社

    篠原 欣子
  • シダックス株式会社

    志太 勤
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿

プロフィール

  • お名前塚田 紀理
  • お名前(ふりがな)つかだ のりまさ
  • 出身茨城県
  • 身長172cm
  • 体重75kg
  • 血液型AB型
  • 平均睡眠時間6時間
  • 平均起床時間6時
  • 趣味トライアスロン
  • 飼ってるペットカニヘンダックスフンド
  • 乗っている車ボルボ