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ニッポンの社長 > 司法書士宮田総合法務事務所 代表司法書士 宮田 浩志

― 円滑な資産承継を実現する上で多くのメリットがある制度ですね。

 その通りです。そしてもう一つ付け加えたいのは、この「家族信託」は多くの資産をもつ、いわゆる富裕層だけに向けた制度ではないということです。

 障がいを抱える子を持つ両親が亡くなった後に、その子の生活・人生をどうやって支えていくかという「親亡き後問題」は、親御さんが元気なうちに自分の死後に備えることが非常に重要で、「家族信託」がその問題の解決への糸口となり得ます。

 重度の障がいがある一人っ子のいる家族を想定した場合、両親亡き後、重い障がいがある子自身は遺言を書けず、独身で子もいないケースが多く、この子に法律上の相続人はいないことになります。すると、将来この子が亡くなった際には、せっかく両親が大切に遺した遺産は、有効活用できすに国庫に入ってしまいます。

 それが「家族信託」を使うと、2次相続以降の資産の承継先まで指定できますから、子自身が使い切れずに残った資産は、お世話になった社会福祉法人に寄付をしたり、助けてくれた近所の人や親戚に御礼としてお渡ししたいという親御さんの希望を叶えることができるのです。これは実際に私のお客様の実施事例ですが、社会的弱者を支えるための信託の活用事例として「福祉型信託」と言われています。

 「家族信託を活用した相続対策」と言っても、決して資産家や事業経営者だけのものではなく、複雑な家族関係をお持ちの方や障がい者を抱えるご家族など、困った人の役に立てるという意味で、「家族信託」は社会的にも非常に意義のある制度だと思っています。

― なぜ宮田代表は早くから家族信託に取り組んだのですか。

 2007年に信託法が改正され関心をもっていましたが、実務でどれだけ活用できるかは計り兼ねていました。そんなとき、ある相続対策の事例に直面したのです。

 55歳のAさんの父親は、不動産を多数所有しており、年齢が80歳を超えて物忘れが頻繁になっていました。相続対策として、資産の組替えやアパートの建替えをする予定にしていましたが、途中で認知症になってしまって計画が頓挫しないかを心配していました。

 私は父親が元気なうちに、Aさんを受託者とする「家族信託」の契約締結を急ぐべきと考え、自分なりに勉強して手続きを進めました。仮に父親が認知証などで判断能力を喪失した後でも、父親の死亡時までAさんが預かった財産をきちんと管理・処分することができるからです。この事例での経験を契機に、「家族信託」の潜在的ニーズはとても大きく、これからの日本で広く浸透していく制度であると強く確信しました。

― なぜそう思ったのですか。

 言うまでもなく、日本が超高齢社会を迎えていることが理由です。その中で、認知症患者数は全国で460万人を超えていると言われています。一定の資産を持つ方は、60歳以上の高齢者のケースが圧倒的に多く、そんな高齢の方々が安心できる老後と相続税対策を含めた円満な資産承継をどう実現できるかが、社会の大きな課題だからです。

 認知症などの病気や事故などが原因で判断能力が喪失してしまうと、財産の管理や処分が自分でできなくなり、その場合には成年後見制度を利用するしか選択肢がありません。しかし成年後見制度は、画一的な財産管理しかできず、柔軟かつ積極的な財産管理や本人・家族が望む相続対策は原則としてできません。超高齢化社会で認知症患者が激増する今、この課題解決こそ重要なテーマなのです。

著名経営者

  • 株式会社ワークスアプリケーションズ

    牧野 正幸
  • 株式会社スタジオジブリ

    鈴木 敏夫
  • 株式会社堀場製作所

    堀場 雅夫
  • 株式会社ジャパネットたかた

    髙田 明
  • 株式会社ネクシィーズ

    近藤 太香巳
  • 株式会社ホリプロ

    堀 威夫

プロフィール

  • お名前宮田 浩志
  • お名前(ふりがな)みやた ひろし
  • 出身東京都
  • 身長168cm
  • 体重61kg
  • 血液型A型
  • 平均睡眠時間4時間
  • 平均起床時間4時
  • 趣味スキー、スノーボード
  • 座右の銘現状維持、これ衰退なり
  • 好きな食べ物寿司・餅・ポテト
  • 嫌いな食べ物にんにく・セロリ
  • 好きな言葉生きてるだけで丸儲け
  • 好きなスポーツ野球・サッカー・ホッケー
  • 好きな芸能人高田純次
  • いま欲しいプレゼント腕時計
  • 休日の過ごし方家族と過ごす
  • 好きなお花百合・ダリア
  • 好きな漢字一文字
  • 出身校早稲田大学法学部
  • 飼ってるペット金魚