ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 紀凛株式会社 代表取締役 山田 紀子

― 相手との対話の中で重視している点はどのような部分ですか。

 「あなたは大切な存在ですよ」という自己重要感を高めてあげることが1つですね。そして全てを受け容れるスタンスで傾聴することです。

 その過程で、私自身の考えや判断は入れません。自分の価値観は置いて、相手を受け容れ、肯定していきます。ご本人が私を鏡にして自分を映し出し、答えを見つけていくので、私はクリアでいなければならないのです。

 そうやって「何を話しても大丈夫」ということが分かると、自分を受け容れてもらえる人だと知り、自己否定から自己肯定の思いへと変わっていきます。次第に、自身の力で変わろうと思えるようになるのです。自分というものが確立され、愛して受け容れることで、問題の解決へとつながっていきます。それが精神的な自立を促すということです。

― カウンセリングの事例を教えてください。

 1番多いのは、やはりうつで苦しい、死にたいという相談です。

 ありのままの自分を認められず、自信をつけようと必死に頑張り続けた結果、そんな自分で生きることに疲れ果て、心と体の強制終了が起こってしまうのがうつなのです。

カウンセリングでは、今までつけてきた自信という鎧を取り、ありのままの自分を受け容れ、本当の自信=自身を取り戻してもらいます。死にたいというのは、「自分のままで生きたい。」に、変換できるんです。

 また不登校のお子さんをもつ親御さんからのご相談も多いのですが、家庭で反抗的に見せている子どもさんの姿は、実は親御さん自身が子供のときにできなかったことを投影している場合が多くあります。「子どもを何とかしたい」という親御さんは、実はご本人が変わることで解決できるケースが多いのです。

 解決方法に自ら気づいてもらうことで、自分で立ち直れる力がついていきます。そして傷ついたり落ち込んだりすることが怖くなくなる。それこそが自己回復力であり、その力を育んでいくのが私の役割だと思っています。

― 経営者への「メンタルコンサルティング」において印象に残った例を教えてください。

 ワンマンだった父親の後を継いだ2代目の社長からの相談がありました。

 息子さんは優しい人で、代表となってからも、なかなか自分の思いを主張できないという心の葛藤を抱えていました。

 話を聴いていき、その息子さんは思春期に反抗期を経験していないことが分かったのです。そこで「今からでもいいから反抗期をやりましょう」と伝え、自分の意見を表に出して父親に反発してみると、意外なほど自分の意見に従ってくれたそうです。すごく大きな存在だと思っていたけど、それは自分の思い込みに過ぎなかったということでした。そして業績も次第に上がっていったそうです。

 日頃から経営者は、責任感と大きな重圧からずっとアクセルを踏み続けています。今多くの経営者の方を見ていると、自分にムチ打って無理に気力で頑張っている人がすごく多いことに気付かされます。止まることのできないロケット社長が本当に多い(笑)。たまには気球社長になってゆらゆらと漂えるような時間を作り、会社革新に必要な客観的視点を持てるよう、普段の鎧を下してリラックスできるようなカウンセリングを提供したいですね。

著名経営者

  • クオンタムリープ株式会社

    出井 伸之
  • 楽天株式会社

    三木谷 浩史
  • シダックス株式会社

    志太 勤
  • MOVIDA JAPAN株式会社

    孫 泰蔵
  • 株式会社ファーストリテイリング

    柳井 正
  • 京セラ株式会社

    稲盛 和夫

プロフィール

  • お名前山田 紀子
  • お名前(ふりがな)やまだ のりこ
  • 出身大阪府
  • 身長157cm
  • 座右の銘人生笑ってなんぼ
  • 尊敬する人
  • 尊敬する歴史上の人物坂本 龍馬
  • 好きな言葉かっこいい
  • 好きなミュージシャンMr.Children
  • 好きな歌(曲)名もなき詩・365日
  • もし生まれ変わったら?女医
  • 休日の過ごし方夫とのんびり心地良く過ごす