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株式会社 One for All 代表取締役 鎌田 淳志

自身の持つ「生きるチカラ」を人生の最後まで使い続けて欲しい

超高齢化社会を迎え、介護業界が社会に果たす役割はおのずと大きくなっている。通所介護施設や老人ホームなどの介護施設も増え、高齢者が終の棲家として選択することも今や少なくない。だがその一方で、人生のラストステージを迎えた人たちが、進んでそうした施設に入りたいかといえばそうではない。なぜ私たちは、「介護される」という状況にマイナスイメージを抱いてしまうのか。その思いを問題提起し、介護の現状に対して正面から向き合おうとする事業者がいる。静岡市で「デイサービスおもてなし」を運営する株式会社 One for Allの鎌田氏。そこには、「介護をしない介護施設」という究極の「おもてなし」が存在した。

― 御社の事業内容と特徴を教えてください。

 介護保険の認可を受けた指定通所介護事業を行っています。「デイサービスおもてなし」を運営し、現在は約70名の方々に利用いただいています。当所では要介護度も1から5までさまざまです。介護に対して抵抗のある方からの依頼が多く、当所を望む方はどなたでもいらしていただいています。

 そして当社はデイサービス事業の特徴として、他の介護施設とは明確に異なるコンセプトを掲げています。それが、「介護をしない介護施設」というものなのです。

― 「介護をしない介護」とはどういう意味ですか。

 理念の背景からご説明します。皆さんは、現在の介護に対するイメージをどのようにお持ちでしょうか。施設で食事を食べさせてもらい、便が出るとおしりをふいてもらう。介護されて感謝はしても、嬉しいと思う人は恐らくいないでしょう。また介護する側も、利用者様に嬉しいと思ってもらえないことをしなければならない。感謝はされても、喜びを与えるものとは少し違います。

 私は20歳から老人ホームや他のデイサービスで仕事をしてきて、そうした介護にとても違和感がありました。良いことをしているはずなのに、なぜか自分の仕事に誇りをもてなかった。介護をする側とされる側という関係性の認識がそもそも間違っていたのだと分かったんです。

― どうすべきだと考えたのですか。

 対等な関係を築くことです。介護って「こうしましょうね~、あぁしましょうね~」という風に話すイメージありませんか。そうではなく、両者が対等な関係のコミュニケーションです。利用者様が、自分の意志で物事を決めて、自分の力で行動できるようなサポートをするという当然の事を徹底的にするだけです。

 例えば、トイレ介助の際、「お手洗い行きましょうね~」ではなく「お手洗いお使い頂けますけどいかがなさいます?」と声を掛けるだけでも意思を確認していますし、ご本人にも周りの方にも介護されてしまっていると感じさせないことは可能です。

私たちの施設では、介助はしますが介護はしません。「介護をしない介護施設」とはそういうことなんです。本人から手伝ってと言ってもらうまでは手伝いはしません。ヘルプを出すことも出さないことも本人の意志だからです。ヘルプが出る前に手伝うのは依存につながり、自立とは真逆です。

 自分の人生の舵取りを自分自身で行うことを、生きている限り実践できる環境をつくりたい。利用者の皆さんにいつまでも自立した「生きる力」を持ってほしい――。その思いが「介護をしない介護施設」のコンセプトなのです。

著名経営者

  • 日本食研ホールディングス株式会社

    大沢 一彦
  • 京セラ株式会社

    稲盛 和夫
  • 澤田ホールディングス株式会社

    澤田 秀雄
  • 株式会社壱番屋

    宗次 德二
  • 日清食品株式会社

    安藤 百福
  • 株式会社ニトリホールディングス

    似鳥 昭雄

プロフィール

  • お名前鎌田 淳志
  • お名前(ふりがな)かまだ あつし
  • 出身静岡県
  • 血液型A型
  • 家族妻・長女・次女の4人家族
  • 座右の銘物事の本質を見抜く眼を持つ
  • 尊敬する人弊社の顧問税理士
  • 好きなスポーツサッカー
  • 好きな映画最強のふたり
  • 好きな歌(曲)終わりなき旅(Mr.Children)
  • いま欲しいプレゼント温泉採掘権
  • 過去に戻れるならいつ?小学6年生