― なぜ『グーカ』のようなツールを作ろうと考えたのですか。

　応募者には、自分にマッチした環境で日々の仕事に充実感を得ながら、仲間とのより良い関わり合いの中で楽しく仕事をしてもらいたい。仕事とは、働きがいを得られる仕事に出会えたとき、一定以上の幸せになれると確信しているからです。採用する企業も同じ想いだと考えます。そのようなマッチングツールを創りたいというビジョンを描き、創業パートナーの洲崎と共にリブリッジを起業いたしました。

― このような求人ツールが求められる背景として何が変わったのでしょうか。

　働く側の価値基準が変わりました。2000年過ぎにトレンド転換点が訪れ、リーマンショック以降で大きく変化しました。特にミレニアル世代は、出世欲や金銭的な豊かさのために働くという動機付けよりも、自分らしく働きたい、社会に貢献できるような仕事をしたい、家族や大切な人ともっと過ごせるような働き方を重視したい、とする傾向が強くなりました。また、そうした感覚的なモチベーションが強調される中で、生産年齢人口の減少が加速しはじめました。そのような時代背景において、リテンションマネジメントの重要性も、特に高まってきたと感じています。

― 『グーカ』において重視したいポイントは何でしょうか。

　グーカは採用ツールです。お客様ご自身で「いい会社」であることを訴求できるという点が重要です。企業情報発信において、社員一人ひとりが会社のことをどう思っているか、感じているか、日々の仕事やオフのこと、レクリエーションや普段の会社生活について等、ミレニアル世代が知りたい情報発信ができます。もし人事施策において、採用課題・職場定着課題がおありでしたら、自分達らしい仕込みを行っていただき自社の魅力発信にぜひとも取り組んでいただきたい。こうした部分は従来の求人メディアでは十分に伝えきれません。応募者母集団を増やし、また採用後の職場定着支援に大きく寄与できる効果があります。

　『グーカ』試験運用の時期より既に、企業様より嬉しい感謝のおコトバをいただいています。したがって採用プロセスにおいても、実は工数削減に資するサービスだと考えています。

　一方、応募者は、『グーカ』であれば【feel検索】というインデックス化された情報検索軸から、あたかも会社見学をしたかのような感覚で情報を得ることができます。インターン実習等、実際に職場に行かなければ分からなかったことがメディアを通して分かるようになる点が大きな特徴です。だから、応募者は面接前から社内を見学しているような体験をすることができます。

― リブリッジの今後の展望を教えてください。

　当社は、お付き合いさせていただく企業様へ“サプライズ”と“ワクワク”に架け橋を渡し、Win-Winになれることを望んでいます。企業様の課題をご一緒に考え、その解決のためのご支援に邁進いたします。その結果、応募者様にとってもより多くのマッチング機会がご提供できると考えます。採用ツール『グーカ』が担う役割を広げていきたいですね。

　現在、ミドル層の転職支援、若者層の教育・研修支援、福祉人材の開拓等を展開しておりますが、加えて今後は、障がい者雇用支援、テレワーク等の新しい働きかた改革の促進、人材サービスからの地方創生等にも果敢にチャレンジ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　していく所存です。