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三和建装株式会社 代表取締役社長 中 衆司 

「凡事徹底」で、社会に誇れるグッドカンパニーを作り上げる

新たに建てられたマンションやビルも、時が経てば必ず改修が必要になる。建物に新たな価値を生み出す改修業は、スクラップ&ビルドの時代が過ぎ去ったいま、社会のニーズが大きく高まる存在へと変わっている。創業37年にわたり、首都圏を中心にマンション改修で高い実績を重ねてきた三和建装。その堅調な業績を支えてきた根底には、社員一人ひとりの地道な取り組みの積み重ねがある。「凡事徹底」を経営理念に、専務時代から社員教育のありようを築いてきた中氏が、2013年11月に代表に就任。その経営スタンスは、実績ある改修専門企業をどのような成長へと導こうと考えているのか聞いた。

― まず、御社の事業内容を教えてください。

 もともと塗装会社として創業して37期目を迎えますが、現在は業態を変え、マンションやビル、法人向け建物などの改修工事の専門業者として事業を行っています。実は建設業のカテゴリーの中で、これまで改修工事業という区分規定はありませんでした。今後はそれが国に認可される予定で、事業ニーズが高まってきたことの表れだと思います。

― 改修工事のニーズが増えてきたのはなぜですか。

 通常のマンションは12~13年に一度のサイクルで改修工事を行うのが通例となっています。新築物件が建てばそれだけ改修工事のストックが増えていくというビジネスモデルで、将来的にも仕事が確保されているという特徴のある業界なのです。もちろんそれだけ競争は激しいといえるわけですが。

 そしてマンションの大量供給があったのが今から約10~15年前で、現在1回目の改修時期を迎えたことで工事の需要が増えている背景があるのです。これからいっそう工事案件は増加していくと見込まれます。

― 新規の建築とは異なる改修工事業の最も大きな特徴は何でしょうか。

 改修工事業の場合、マンションやビルなど、そこに人が生活しながらの工事になることが新築工事との最も大きな違いになります。たとえば奥様がベランダで洗濯物を干したり、小さな子供やお年寄りが暮らす中での工事となるわけです。つまり、お客様の負担や不満を減らすための気配りがいかにできるかが重要な要素となり、現場のスタッフにとってはお客様に対する営業的なセンスが要求される仕事となっていきます。いうなれば建築業の要素が2、サービス業が8というイメージですね。

 住む方を気遣う仕事をすることでお客様に満足いただければ、「隣のマンションの管理組合にも声をかけましょうか」という話にもつながります。いかに一つの現場で信頼を得られるかが、仕事が広がっていくかどうかの分かれ目になりますね。

― そのなかでの御社の強みは何でしょうか。

 施工技術のクオリティはもちろん誇れる部分ですが、工事を通じてお客様に信頼されるコミュニケーションが重要な要素になりますから、社員の人間力を育むことに力を入れている点が一番の強みだと思っています。

 私は仕事をする上での経営理念として、「凡事徹底」を掲げています。挨拶や整理整頓、約束は必ず守るといった当たり前のことを徹底していくことの大切さを唱えた言葉です。基本的なことをきちんと行えば、必ず周りから評価してもらえますし、人から信頼されることにもつながる。人として成長していくための土台になるものとして、社員には口を酸っぱくして唱えています。お客様からはよく、「工事の職人さんが丁寧に挨拶してくれて驚きました」という声もいただきますね。

 また私が尊敬する外資系大手企業の複数のトップを経験した方から、経営に成功する秘訣として「コツコツ勝つコツ」という言葉をいただきました。成功には、やはり当たり前の事柄を一つひとつ積み重ねることが大事。つまり「凡事徹底」をどれだけ実践できるかが、人の力と企業の力量を上げると考えています。

著名経営者

  • 楽天株式会社

    三木谷 浩史
  • 株式会社インテリジェンス

    鎌田 和彦
  • 澤田ホールディングス株式会社

    澤田 秀雄
  • 株式会社ニトリホールディングス

    似鳥 昭雄
  • SBIホールディングス株式会社

    北尾 吉孝
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛

プロフィール

  • お名前中 衆司
  • お名前(ふりがな)なか しゅうじ
  • 出身兵庫県
  • おススメ本「海賊とよばれた男」
  • 座右の銘凡事徹底
  • 好きな言葉日々是好日
  • 出身校関西大学