ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 株式会社トランプス 代表取締役 井口 正文

― のぼり旗業界での御社の強みはどこにあるとお考えでしょうか?

 大きく3つに分けられると思いますが、1つ目は「高品質」です。のぼり旗の事業者には小さな印刷会社が多く、デザインの選択肢は限られ、クオリティも私の目から見ると必ずしも高くはありません。当社にはエディトリアル、グラフィックの経験豊かなデザイナーが在籍していますし、ウェブショップの店長は以前、新聞広告賞の受賞歴があるほどのデザイナー。デザイン性の高さは大きな強みになっていると思います。

 また、当初はいろんなジャンルののぼり旗を制作していましたが、受注傾向の数値を見ると多かったのが「カフェ・喫茶店」。広く浅くではなく、絞り込んだほうが独自性を出せ、差別化にもつながると考え、「カフェ・喫茶店」に特化したことも戦略的に成功したはずです。この分野ではデザインの数、アンケートでの満足度とも日本一ではないでしょうか。

― コスト面ではどうでしょうか。

 実は「コスト」が2つ目の強みです。キャンペーンを展開するような大手企業は、プロモーションの一環としてのぼり旗を制作しますが、広告代理店が仕切るためデザイン性は高くても価格も高い。とても小規模事業者が手を出せるものではありません。当社の場合、クオリティでは同等かそれ以上のものをつくりながら、価格は低く設定しています。小規模事業者が納得できる価格で、デザイン性の高いのぼり旗を提供できるところも強みになっています。

― カフェ・喫茶店などの小規模事業者は、のぼり旗に何を求めているのでしょう。

 目に見える成果、多くの場合は集客力の向上ですが、「成果に直結する」が3つ目の強みになっています。のぼり旗を制作して終わりではなく、それぞれのお店でどう使われ、どんな反応があるのかまでリサーチすると、「想像している以上の効果だ」と、オーナーさんからよろこばれることが多いですね。

 事例をあげると、所沢のレストラン「ぱぷりか」さん。ずっとのぼり旗を探していたそうですが、イメージに合うものがなく、インターネットで当社のショップを見つけて「これだ!」と。それまではお酒だけを頼む男性のお客さんが多かったのに、ランチタイムののぼり旗を立てると、主婦のグループや家族連れが増え、今ではランチが予約で埋まるまでになったそうです。今後はディナータイム、モーニングタイムなど、時間帯でのぼり旗を使い分けることで、お客さんへの情報発信も考えられているとか。

― のぼり旗だけで、お店の印象はずいぶん変わるようですね。

 石川県の金沢城公園黒門口の横にある「金澤屋珈琲本店」さんは、景観を守るために目立つ看板などは置けないということで、当社のシンプルなのぼり旗を立てたのですが、それだけで珈琲ショップだと認知され、英語表記だったこともあり外国人のお客さんも増えたといいます。さらに「珈琲豆 販売中」ののぼり旗を飾ると、珈琲豆だけを購入しに来るお客さんが3倍に。「テイクアウト」ののぼり旗を立てると、お持ち帰りのお客さんが9倍に増えたそうです。

著名経営者

  • ヤマト運輸株式会社

    小倉 昌男
  • 株式会社ワークスアプリケーションズ

    牧野 正幸
  • 株式会社アルビレックス新潟

    池田 弘
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 株式会社ニトリホールディングス

    似鳥 昭雄

プロフィール

  • お名前井口 正文
  • お名前(ふりがな)いぐち まさふみ
  • 出身新潟県
  • おススメ本ストーリーとしての競争戦略
  • 座右の銘知勇兼備
  • 尊敬する人マーティン・ルーサー・キング
  • 尊敬する経営者渡邊幸義
  • 好きな言葉冬は必ず春となる
  • 好きな作家吉川英治
  • 好きな映画黒澤明の「生きる」
  • 出身校多摩美術大学
  • 生年月日1970/6/18