ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 株式会社うる虎ダイニング 代表取締役 片瀬 真一

― なぜ焼肉業界を選んだのですか。起業された経緯についてお聞かせください。

 私は体育会系の出身で、小学校から中学、高校まで空手をやっていて、少し結果を残し、スポーツ推薦で大学に入りました。でも大学に入って思ったんです。「このままいって、空手の師範になりたい?」「人生それでいいのか?」。違った世界も見てみたいと思い、親や仲間に迷惑をかけて、大学を中退しました。そこで焼肉屋でアルバイトを始めたんです。バイト先は、私が小さい頃から親に連れられて行っていた地元の焼肉屋で、父親のボーナスが出たときとか、運動会が終わった後とか、まさにハレの日に行く店でした。少年時代、そこでの焼肉の美味しさや家族でワイワイやって食べる楽しさなど、今でもいい思い出だけが残っています。

 18歳からアルバイトを始め、15年間勤めました。負けず嫌いの私は、社員になり厨房に入っても同僚には負けたくないと、人一倍働き、なんでも勉強しました。すると、今度は店長になりたくなり、21歳の時から社長に頼み込んで、23歳で店長に。「社長に言ったからにはやらねば!」「他の地域の店には負けたくない!」と、また頑張る。ただただ負けたくないという気持ちでやっていたら、部下も増え、そこから店長になる者も出てきた。店のオペレーションを考えたり、どうしたらお客さまに喜んでもらえるかメニューも考えたりする。そうして何店舗か任されるようになり、やっと仕事が面白くなってきて(笑)焼肉屋で生きて行こうと完全に決めたんです。

 仕事が面白くなっていたときに、焼肉業界に衝撃が走る出来事がありました。BSE(牛海綿状脳症)の問題が2度あり、風評被害で店の売上が半分に減ったのです。その企業では店で輸入牛を使っていました。「輸入牛に頼っていてはダメだ。大切なお客さまに対して、これが安心・安全ですと自信をもって勧めることができない!」と思いました。そして「自分が独立するのなら輸入牛ではなく、和牛で勝負をしたい。しっかりと丁寧に育てられた和牛を使おう!」と考えたんです。そこから2年間、いろいろ勉強をし、そして2006年に起業。五反田に自分の店をオープンさせました。

― 負けず嫌いが片瀬さんのビジネスの原点なんですね。

 焼肉業界のこれまでのことを考えると、BSEをはじめ、リーマンショックや牛肉の生食による食中毒事故、放射能汚染など、本当にいろいろなことがありました。それでも生き残ってこられたのは、単に安いものを提供するというのではなく、産地から直接黒毛和牛を一頭買いすることによる安心・安全の提供や価格変動への対応など、強みを全面に出し、決してライバル店ばかりを見ない「負けない」準備をしてきたからだと思っています。これからも何があるかわかりませんが、しっかりと準備はできていますし、土台は築けましたので、やはり「負けない」自信はあります。

著名経営者

  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 株式会社ディー・エヌ・エー

    南場 智子
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • SBIホールディングス株式会社

    北尾 吉孝
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 株式会社サイバーエージェント

    藤田 晋

プロフィール

  • お名前片瀬 真一
  • お名前(ふりがな)かたせ しんいち
  • 血液型O型
  • 平均睡眠時間6時間
  • 家族妻と大学生の息子2人
  • 座右の銘質実剛健
  • 尊敬する経営者本田 宗一郎
  • 好きな食べ物焼肉
  • 好きなスポーツラグビー
  • 好きな映画「ショーシャンクの空に」
  • 思い出に残るプレゼント妻からもらったビジネスバック
  • 休日の過ごし方妻と買い物