ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 株式会社AHGS 代表取締役 荒川 雅樹

― 「0円」というのは画期的ですが、どのような仕組みなのですか。

 「0円留学」の仕組みはいたってシンプルです。セブ島の英語学校で英語を勉強しながら、現地にある当社のコールセンターでお仕事もしていただくというものです。そのお仕事の対価で学費と宿泊費をまかなうわけです。留学資金を日本で貯めることが「難しい」「時間がもったいない」ならば、「留学先で英語を勉強しながら働いて学費を捻出すればよい」という発想で作り上げた仕組みなんです。これはBPO事業と語学学校事業をともに展開している当社ならではのスキームといえます。

 コールセンターでの仕事に際しては、ビジネスマナー研修も準備しており、社会人経験を身に付けるよい機会となるでしょう。実際の業務でお客さま対応力や電話での営業力といった「仕事力」を養うこともできることから、まさに一石二鳥の留学経験になるはずです。

― この事業スキームを発案した経緯を教えてください。

 私は起業にあたっては「社会に貢献でき、相手に感謝してもらえる仕事がしたい」という想いがありました。そこで考えたのが、国際的に活躍でき、日本の成長をけん引できる人材を輩出すること。その1つの手段として、海外語学留学の事業化を考えました。

 海外語学留学の最大の問題は費用の大きさです。多くの方に海外語学留学の機会を提供するには、この問題を解決する必要がある。そこでどうしたらこれまでより安価な留学を実現できるかと考え出したのが、「0円留学」のスキームだったのです。海外語学留学とコールセンター事業を組み合わせることで、費用を大きく抑えた留学機会を提供できると思い至ったのです。「社会に貢献でき、相手に感謝してもらえる」という事業立ち上げの想いに、まさに合致するモデルとなりました。

 現地での会社設立などの事務手続きや学校設立の許認可など、立ち上げには苦労も多かったですが、「この事業は価値のあるものだ」「命がけでやるに値する事業だ」という確信があったので、その苦労を乗り切ることができました。

― 求めていた“感謝の声”は届いていますか。

 たくさん届いています。20代を中心に、学生や若者からは「0円留学があったからこそ留学ができました」という声は本当に多いです。なかには、「若い時に留学したかったが、当時はこんな仕組みはなかった」と、念願の海外語学留学を果たした年配の生徒さんもいましたね。

 また、宿泊費がかからない「0円留学」は長期滞在が可能となるため、「日常生活で英語に触れる機会が多く、実践的な英語学習には最適」という声もいただいています。実際に、1~2週間が主流となる他の語学留学と違い、「0円留学」は3~6ヵ月が主流。長い方では1年にわたるケースもあります。

 参加者は、年齢も経歴も動機もさまざまです。海外留学の間口を広げたいというのが事業化の動機ですから、ねらい通りといえます。当然、英語レベルもさまざま。初心者の方も多いので、通常のカリキュラムのほかに、希望者には日本語講師が行う基礎英語の特別授業も用意するなど、初心者教育にも力を入れています。今年の夏には常時、100人ほどの生徒が「0円留学」によって海外英語留学を体験していることでしょう。

著名経営者

  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 株式会社堀場製作所

    堀場 雅夫
  • 株式会社壱番屋

    宗次 德二
  • 株式会社ワークスアプリケーションズ

    牧野 正幸
  • 楽天株式会社

    三木谷 浩史
  • 株式会社ジャパネットたかた

    髙田 明

プロフィール

  • お名前荒川 雅樹
  • お名前(ふりがな)あらかわ まさき