ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 株式会社アットマーク・ソリューション 代表取締役 増田 勝人

― 人材教育の具体的な取り組みをお話ください。

 弊社は人材教育を事業として取り組んでいます。エンジニア未経験者に対し、プログラム開発と基盤システムの技術を始め、技術者、社会人として必要なスキル全般を教授します。テキスト自習のフォローアップがメインですが、実案件にも触れてもらいます。現場に通用するスキルを身につけるには本人の自主性が大切です。弊社は本人の自主的な勉強をサポートするスタンスです。

 一般企業の入社前研修との違いは、受け入れるためのハードルを設けていないことです。試験でマルかバツかで振り分けてバツを追い出すのではなく、バツをいかにマルにするかを考え、そのためのメニューを作ります。そして本人がそのメニューをやると言えば受け入れます。能力には個人差があるので習得期間にも差が出ますが、本人が投げ出さない限り、弊社は現場に配属できるスキルが身に着くまで面倒を見ます。また、他社の方も希望があれば受け入れます。業界全体の底上げになればと考えています。

 こうした教育を終えて入社し、現場に出て1年も経てば、他社の同学年とは歴然とした実力差を実感できるはずです。最近は社員同士の自主的な勉強会も開催されています。日曜日を利用して社歴3、4年目の社員が、入社1、2年目の社員にプログラムのレクチャーをしています。そのような取り組みは成長のフォローアップに繋がっています。

― 未経験者を短期間で戦力に育て上げることが出来るのはなぜですか。

 私は起業当時から5年ほど会社の事業とは別に、無償で学生起業を志す学生向けの私塾を開いていました。その経験が現在の人材教育にも役立っています。毎年10名前後を教え、その中から3名程度は起業するか、卒業後、業界トップクラスの企業に就職していきました。一方、横浜支店長は教育者の家庭で育ったこともあり人に教えることが以前から得意だったという背景を持っています。

― 経営理念に関してお話しください。

 弊社は“次世代生成”を経営理念に掲げています。人のレベルを上げることによって、社会のレベルを上げていこうという考えのもと、人材教育に力を入れています。この経営理念は2012年頃から掲げ始めました。当時はリーマンショックなどの影響で、大卒者の就職が困難を極めていました。私たちが学生の頃は就職状況が良かったこともあり、今の学生が不憫に思えました。そこで我々にできることをやっていこうと考え、この理念を掲げました。

 学生起業の私塾での活動を通して気づいたことは、幼少期の原体験や学生時代の学習体験は、後の仕事に多大な影響を与えるということです。現在、経済格差が広がり、裕福な家庭の子供ほど学習機会に恵まれ、良い大学に行ける構造となっています。昔は家庭の経済状況に左右されず、努力に応じた学習機会を得ることができました。弊社の事業を通して、格差を埋める機会を創出したいと考えています。

― 次世代に向け、どのような人材を育成したいとお考えですか。

 社会人として自立していることに加え、リーダーシップのある人材を育成したいと考えています。人のミッションは年代ごとに異なります。社員には常々「40代で価値を伝える人間になって下さい」と言っています。「価値を伝える人間」とは要するに指導者です。20代のミッションは自分を高めて価値を生み出すこと。30代は、仲間とチームを作って個人の価値以上のものを生み出して欲しい。そして自分が20歳の時に生まれた赤ちゃんは、自分が40歳の時に20歳になるわけです。その時にきちんと指導出来るようになっていて欲しいと考えています。

著名経営者

  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 株式会社大戸屋

    三森 久実
  • 京セラ株式会社

    稲盛 和夫
  • クオンタムリープ株式会社

    出井 伸之
  • 株式会社ネクスト

    井上 高志
  • 日本食研ホールディングス株式会社

    大沢 一彦

プロフィール

  • お名前増田 勝人
  • お名前(ふりがな)ますだ かつひと
  • 出身大阪府
  • 血液型O型
  • 両親の職業一級建築士
  • 尊敬する人井深 大
  • 尊敬する経営者稲盛 和夫
  • 尊敬する歴史上の人物聖徳太子
  • 好きな漢字一文字
  • 出身校大阪工業大学