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バンズシティ株式会社 不動産管理部 部長 末長 和樹

住まいから広がる生活の全てをカバーして、 本当に価値あるものを提供したい

不動産賃貸管理事業、建物管理事業、売買事業、仲介事業、デベロップメント事業など、不動産に関する多様な事業を展開するバンズシティ。それだけでなく、飲食店やホテル、アウトドア事業、アートディレクション事業など、業界の常識や固定観念にとらわれない新プロジェクトを続々と立ち上げて、多面的に“街づくり”を推進している。その原動力が、「不動産革命」という新たな価値創造に向けて果敢な挑戦を試みる企業マインドだ。バンズシティののスポークスマン的役割を果たしている不動産管理部部長の末長和樹氏に、経営者の想いを代弁して、独自の企業マインドについて語ってもらった。

― 事業内容を教えてください。

 不動産の管理や売買、賃貸ほか不動産経営にかかわる全てのサービスを提供する総合不動産事業を展開しています。また、近年はそのほかのサービス業にも注力していて、ホテル事業や飲食事業などを不動産事業と組み合わせた「街づくり」に寄与する事業を推進しています。

 その中で、不動産事業における当社の強みは、自社開発した都心部のプレミアムマンションを自社で保有し、自ら貸主となって賃料収入を得るビジネスモデルを確立している点です。資産価値の高い不動産を保有し、レバレッジをかけながら賃料を得ていく、確かな事業基盤を構築しているので、約10年間にわたって増収増益という、安定成長を続けることができています。

― 自社物件を保有して、自ら貸主になることのメリットはなんでしょうか。

 賃貸物件への入居契約時に得られる手数料や後の更新料など、不動産管理事業に付随する収益が安定的にあがっていくことです。そして自社の物件は、東京都心部の高収益物件を基本とする一方で、そこで獲得した利益を元に、そのほかのエリアの物件を開拓していく戦略をとっています。

 5年後くらいまでの発展性を先読みしながら、未開拓の場所に物件を建てていきます。たとえば、最近では、千葉県流山市の“おおたかの森”への進出が挙げられます。土地を購入した当時は周辺に野原が目立つ街でしたが、今では人口増加率が国内トップクラス。人の流入が急ピッチで進んでいます。街の変化に伴って土地のバリューは大きく上昇し、資産価値が増大しました。

 先見性に基づいて自社物件を自ら開発して保有し、レバレッジを効かせながら賃料収入を得ていくビジネスは、当社が「街づくり」を主体にした考え方をつねに大事にしているからこそできること。これによる確かな収益基盤を、総合不動産企業として成長するためのベースにできていると思います。

― これから事業を伸ばしていくうえでの強みはなんでしょうか。

 既成概念にしばられず、いままでにない新しいものを創っていくのが得意な点でしょう。

 一例を挙げれば、当社がリノベーションを手掛けてオープンした浅草の複合施設『浅草九倶楽部』。日本では目新しい劇場一体型のホテルです。また、千葉県の南房総市で当社が運営する『THE CHIKURA UMI BASE CAMP』は、“大人の秘密基地”をコンセプトにした1棟貸しのホテルで、専用のキッチンでお客さまご自身が料理をつくり、食べるのを楽しむことができる新感覚のアウトドア施設になっています。

 こうしたアイデアは当社の代表を中心に経営陣で議論しつつ、「やってみよう!」とトライして実現したもの。固定観念にとらわれず、どんどん新しいことに取り組んでいく企業風土を、斬新な街づくりへと繋げていくわけです。

 不動産からサービス業へ事業の幅を広げていくとともに、住まいから広がる生活の全てを創造する事業を推進していく。未来へ向かう総合不動産企業として、前例にとらわれないビジネスモデルを創り出していきたいと考えています。

著名経営者

  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • エステー株式会社

    鈴木 喬

プロフィール

  • お名前末長 和樹
  • お名前(ふりがな)すえなが かずき