ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 株式会社コンテンツセブン 代表取締役社長 成 七龍

― その後、どのようにして韓国のテレビ局との契約を実現させ、日本のテレビ局との折衝に至ったのですか。

 会社を設立して、ふたたび韓国のテレビ局を訪ねたら、またしてもあきれた表情で「君はおもしろいね」と言われ、さらに、資金はいくらあるのか聞かれました。「ありません」そう答えると、担当者は「君を信じてみるから、頑張って売ってこい」と販売代行委任状を書いてくれたのです。その後3ヵ月かけて字幕と資料を作成して、地上波、BS、CS各局の代表電話に電話をかけて担当部署につないでもらったのですが、ほとんど会ってさえくれませんでした。

 そのなかで唯一、テレビ朝日の編成局の担当者が会ってくださいました。『ホジュン』や、当時流行っていたドラマ『イヴのすべて』などを持参して商談する過程で、「社内でおもしろいと評判になっている。役員会にはかるので続編も用意してほしい」と連絡が入りました。その年はFIFAワールドカップ2002が日韓で共催される年なので、そこにぶつけたいという意図があったようです。「ただ、君の会社は大丈夫?」「大丈夫です」(笑)。こうして『イヴのすべて』が放映され、当社の事業も軌道に乗りました。

 さらに、NHKで放映された『冬のソナタ』で韓流ブームに火がついたことから、各局から次々と韓国ドラマを買いたいと引き合いがくるようになりました。期せずして当社は韓流ブームの中心に置かれたのです。

― 同業他社と比較して、御社の特徴や強みはどこにありますか。

 韓国ドラマを配給している企業は約20社で、半数が大手です。決裁に時間のかかる大手企業と違い、作品に関する情報を得たらすぐ交渉に入れるフットワークの軽さが、当社の強みです。

 また、10年以上にわたって韓国のテレビ各局と取り引きをして築いた人脈も強みです。韓国では10年ぐらい担当者が替わりません。ある番組の版権をめぐって日本の複数の会社が競っている場合、当社は付き合いが長い分、版権を獲得しやすい立場にありました。最近は競合他社もあの手この手を使って関係構築を図っているようで、当社の強みもだいぶ相対化され強みではなくなってきています(笑)。

 作品の買い付けについては、当社独自の方針があります。出演者を重視する会社が多いのですが、当社は作品の内容と質を重視します。私は、自分の喜怒哀楽の振幅が世間の基準と一致すると考えています。私が涙を流す場面では皆も涙を流し、私が怒りを覚える場面では皆も怒りを覚えるはず。そういう判断基準を元に、最終的には社員たちと作品を選定し、質を重視して買い付けていることも当社の特徴といえます。

 そして何よりも、良質な作品を「いくら」で買い付けられるかがいちばんの腕の見せ所となります。資金に余裕があれば高い作品を買うことは誰でもできます。特にこの業界はどんぶり勘定で買い付ける傾向にあります。いかに安く買い付けて、ヒットさせることができるかがこのビジネスの醍醐味なのです。

 一方、翻訳業務では、ドラマだけでなく、難しいと言われる韓国時代劇やバラエティの翻訳にも携わり、日本のテレビ局や番組制作会社から受注しています。短い納期のもとで、言い回し、時代背景などを踏まえた正確な訳は容易ではありません。当社は翻訳の内製化という面でも強みを発揮しています。

著名経営者

  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 株式会社ワークスアプリケーションズ

    牧野 正幸
  • 株式会社ディー・エヌ・エー

    南場 智子
  • 株式会社堀場製作所

    堀場 雅夫
  • ヤマト運輸株式会社

    小倉 昌男
  • クオンタムリープ株式会社

    出井 伸之

プロフィール

  • お名前成 七龍
  • お名前(ふりがな)ソン チルリョン
  • 出身神奈川県
  • 身長185cm
  • 体重75kg
  • 血液型A型
  • 平均睡眠時間7時間
  • 平均起床時間7時
  • 趣味農業
  • 好きな食べ物自然栽培の食材
  • いま欲しいプレゼント農園、牧場
  • 出身校法政大学経営学部