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ニッポンの社長 > インタビュー > その道のプロフェッショナル > 株式会社ラカム 代表取締役 田中 將智

― そうした点にこだわる理由を教えてください。

 私はお客さまに安全カバーを提供することで、「現場の安全と、時間を提供している」と考えています。
 安全カバーを装備しない工場では、ひとたびアクシデントが発生すると、作業員の安全を損なってしまうことはいうまでもありません。
また大手企業の工場では、安全カバーを自社でつくり、その取り付けや修復作業を慣れない作業員が行うことが多々あります。その結果、時間のロスが生まれるとともに安全装備も不十分なものになることが少なくないのです。
安全カバーのプロである当社が、取り付けまでのすべての行程を担うことで、お客さまに「安全と時間」という大事な価値を提供できるわけです。
 最近では中小企業の中にも、「それは当社の仕事じゃない」とか「ここまでしか聞いてないから後はやらない」というスタンスで仕事をしているところが増えていると感じます。
 でも私は、仕事はそんなものではないと思うんです。お客さまと目指す目標は同じなのですから、自分たちができることがあればすべきでしょう。
 お客さまのところに行って、1日の仕事の予定が半日で終わることもあります。だからといってそこで帰るのではなく、残りの半日で「お客様の他の機械を組む手伝いをしてこよう」というのがわれわれなんですよ。
 何でも屋という当社の強みを活かしながら、その中から新しい「何か」を生み出していけるんじゃないかと思うんですよね。

― なぜそういった取り組みができるのでしょうか。

 それはやっぱり、好きだからでしょう。機械が好きだから、だと思います。うちの若い社員にも、「安全カバーだけじゃない、何でも好きなことを始めてみればいい」といつもいっています。たとえば車が好きなら、それに関するものづくりを始めてもいいだろうと。
 日頃のお客様さまからの要望が、自分たちの可能性を広げてくれることもある。だから「無理です」「自分たちの仕事じゃない」とはいってほしくないんです。

― 田中社長のどのような想いからそれは生まれているんですか。

 私は機械いじりも好きだったし、もともとF1レーサーになりたかったんです。やがてオートバイのレーサーを目指し、実際に多くのレースにも出場しました。
 レースという厳しい勝負の世界でずっと戦っていて、「負けたくない」って想いがずっと自分のモチベーションになっていましたね。だからレーサーをあきらめてこの世界に入ったあとも、「やるなら負けたくない」って次第に思うようになりました。
 安全カバーをあり得ない納期で納めて驚かれると、お客さまから自分の仕事を認めてもらえた喜びにつながり、それは「勝つ」という快感につながった気もします。
 負けたくないから、まかせてもらった仕事は最後までやり切りたい、勝ち切りたいという想いがいつもあったように思いますね。

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プロフィール

  • お名前田中 將智
  • お名前(ふりがな)たなか まさとも