ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 株式会社ファンケル 代表取締役 会長執行役員 池森 賢二

― 経営判断として、事業継続のために「変えるべき部分」と「変えてはいけない部分」はどこですか。

 当社の場合、安心と安全を守ること、お客さま目線で物事を考えること。この2つは絶対に変えてはいけません。その一方、商品は時代のニーズに合わせてどんどん変えていきます。

 たとえば、日本人の死因の約25%は心筋梗塞や脳梗塞など、血管のつまりが原因です。当社は10年におよぶ研究から血管の健康を保つという希少成分「PSG」を発見し、「発芽米パワーPSG」という商品を昨年発売しました。

 いまは認知症、脳卒中、糖尿病などの患者が増えている時代なので、それに対応する新しいサプリメントを開発しており、サプリメントを通して日本を元気にしていきたいと考えています。そのためにも研究所を増床して研究員も50名ほど増員し、革新的な研究を一層強化していきます。

 さらに、時代がどう変わるかではなく、時代をどう変えるかが重要です。“変える側”にまわるのが、ファンケルのベンチャースピリット。無添加化粧品やサプリメントは時代を変えたと自負しています。

― 大切にしている経営哲学を教えてください。

 私は人間が大好き。人の不幸をみていられません。暗い顔をした社員がいたら肩を叩いて「なに悩んでいるんだ?オレに相談しろよ」と声をかけます。社員一人ひとりが愛おしいんです。だから「人間大好き」が私の経営哲学ですね。

― 最後に、中小・ベンチャー企業の経営者に対してアドバイスをお願いします。

 お金を儲けるためではなく、人を幸せにするために商売をしてください。この原点に立ち続けていると、いつしかお客さまが応援してくださるようになります。私が復帰したときも、多くのお客さまから激励の手紙をいただきました。人を幸せにするという原点を忘れると、どんな事業もうまくいかないと思いますね。

■ 池森 賢二 (いけもり けんじ)

1937年、三重県生まれ。1959年、小田原瓦斯株式会社に入社。1973年に退職し、1980年に無添加化粧品事業を個人創業。翌年に株式会社ファンケルを設立し、代表取締役社長に就任。1998年に株式を店頭公開し、翌年に東証一部上場。2005年に名誉会長となり、経営の第一線から退く。同社の経営を立て直すため、2013年6月に代表取締役会長執行役員に就任。不採算事業の撤退や組織再編、社内大学の設立など、スピーディーに改革を進めている。現在は一般社団法人日本発芽玄米協会会長なども務める。

この企業の関連ページを見る

※このサイトは、取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。
ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。
イシン株式会社

著名経営者

  • 株式会社ホリプロ

    堀 威夫
  • 株式会社アシックス

    鬼塚 喜八郎
  • 株式会社ワークスアプリケーションズ

    牧野 正幸
  • 株式会社アルビレックス新潟

    池田 弘
  • 株式会社ファーストリテイリング

    柳井 正
  • 日本食研ホールディングス株式会社

    大沢 一彦

プロフィール

  • お名前池森 賢二
  • お名前(ふりがな)いけもり けんじ