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ニッポンの社長 > 株式会社GENKI ガッツムービングサービス 代表取締役社長 木村 元気

― 御社を起業した経緯を教えてください。

 私は以前から同業界で営業マンとして働いていました。引越しの仕事は毎日違うお客様のところに行って、毎日新しい人と出会います。その人たちに引越しを通じて直接喜んでもらえる楽しい仕事だと感じていたのですが、ふと引越し業界全体を俯瞰して見たときに価格重視のサービスのやり方が徐々に増え出しており、次第に消化できない大きな問題として自分の中に残っていきました。

 お客様の要望に合ったサービスを提供したいと思っても、低価格の中では思うようにできませんし、新しいサービスを始めようとしても業界の流れに逆行していることは、一会社員では、なかなか実施することができませんでした。たとえばお客様に、引越し後の感謝とアフターサービスの電話を入れることは当時の引越し業界では非常識でしたし、クレームを聞かされて仕事が増えるだけだと思われていました。たとえクレームがあっても、それを改善して新たなサービスにつなげていくことが難しかったのです。

 それならば、業界の常識にとらわれることなく、自分で考えるお客様サービスを自分の手で実現したい。そう考えて、今から6年前の31歳の時に独立しました。

― その意味でも、現在の引越し業界についてどう考えますか。

 値段の叩き合いで低価格競争に陥っている現状には危機感を覚えます。お客様の要望に応えるための提案をしても、低価格ありきの風潮の中では、お客様の目はどうしてもコストの方ばかりに向いてしまいます。結局お客様への十分なサービスができなくなり、質がどんどん落ちていって業界全体の先細りにつながってしまうと思います。

 もちろんコスト重視で、質は二の次と言われるお客様には低価格ありきのご提案でいいんです。でもそうではなく、作業面での付加価値を重視するお客様には、サービスの質を下げずに適正な価格を提示すべきでしょう。それをすべて安価に、ということでは業界の質を低下させ、その結果お客様が離れていくことになります。お客様一人ひとりのニーズに合った引越しを大事にすべきだと考えていますね。

― 今後のビジョンを教えてください。

 今後も人材育成に力を入れ、彼らが活躍できる場所をいっそう広げていくことが願いです。当社から独立して自分でやりたいという社員が出れば、積極的にサポートして、その結果グループ全体として大きくしていきたいですね。

 そうやって社員個々に成長してもらいたいし、人間としての魅力を養ってもらいたいと想ってます。

■ 木村 元気 (きむら げんき)

引越し業界で営業マンとして実績を残したあと、自分が考える引越し会社を立ち上げたいと考え独立。平成23年に株式会社GENKIガッツムービングサービスを設立し、代表取締役社長に就任した。独自の制度によって人材育成に力を入れ、高品質の仕事が評価されて次第に成長。当初は提携する不動産会社からの紹介を中心にしたビジネス展開だったが、現在では一般ユーザーからの依頼が増え、業容を拡大させている。

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プロフィール

  • お名前木村 元気
  • お名前(ふりがな)きむら げんき