ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 株式会社 Studio Gift Hands 代表取締役 三宅 琢

― 眼科医である三宅さんが、なぜ今の事業を始められたのでしょうか。会社設立当時の想いやきっかけなどを教えてください。

 現代の医療でも治らない病気があります。不治の病いを持つ人たちの前で、医者はある意味無力です。医療だけでは助けられなくても、IT機器を用いたあたらしい障がい者ケアを加えることで、一人の患者に対して助けられることが増える。薬や手術では治せない患者を治せる医師になりたいと思い、自分で会社を創りました。そこで気づいたのは、患者は会社や家庭など、社会の中で生きているという当たり前のことでした。医療もリハビリも会社で働く環境もトータルにケアして初めて、その人を本当に救うことになる。一人の人を自立して生きていけるようにすることを目標にする。そんな医師免許の使い方があってもいいのではないかと思ったのです。

― ロービジョンケア(視覚に障がいがあるため生活になんらかの支障をきたしている人に対する支援)としてiPadやiPhoneの活用法を広める活動もしていますが、そのきっかけは何だったのですか。

 日常診療で患者に病気の説明をするときに、iPadを使って図などを見てもらっていたのですが、本の文字を拡大したり、駅の電光掲示板を写真に撮って拡大して見てもらったところ、「先生、すごく見やすいです」と患者が喜ぶのを見ました。その瞬間、これは大きな可能性があると思いました。すぐにAppleに話したところ、ぜひセミナーをやりましょうということになり、2012年4月に銀座のApple Storeで初めてのセミナーを行いました。定員数を大幅に上回る人が集まり、その可能性に対する患者の期待を確信しました。あれから2年半、全国のApple Storeでセミナーを開催し続け、2014年4月から僕が指導したスタッフが僕の代わりに全国で公式の視覚障害者むけのワークショップを展開しています。一般社会に普及したデバイスで障がい者が不便を感じる事なく、夢に向かって生活できる世界を作るのが僕の一つの目標です。

― 障がい者支援での具体的な事例があったら教えてください。

 視覚障害を持つ看護師の方が、育児休暇後に復職を考え相談に来たので、全盲者むけのiPhoneの使い方を教えました。彼女の話を詳しく聞くと、眼科の病棟で働いていた経験がある上、上手に全盲モードでiPhoneを使いこなす彼女をみて、彼女の新しい働き方になるのではないかと思いました。そこで知人の院長に視覚障がい者の医療スタッフが、患者にiPadやiPhoneの使い方を教える役職を提案し、その後就職に成功しました。人は自分の中に気づいていない才能(Gift)を持っています。Studio Gift Handsは、すべての人の才能への気づきや出会いをサポートする手(Hands)になることを目標としています。この事例はまさにそんな当社の理念を端的に表していると思います。

著名経営者

  • 株式会社アルビレックス新潟

    池田 弘
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • ヤマト運輸株式会社

    小倉 昌男
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 株式会社ファーストリテイリング

    柳井 正
  • 株式会社リンクアンドモチベーション

    小笹 芳央

プロフィール

  • お名前三宅 琢
  • お名前(ふりがな)みやけ たく
  • 出身愛知県
  • 趣味映画、写真、美術、家具、カフェ
  • 座右の銘士は己を知る者の為に死す
  • 尊敬する人スティーブ・ジョブズ
  • 好きな言葉雑草という名前の草はない
  • 好きな作家東野 圭吾
  • 好きな映画「いまを生きる」 「パッチ・アダムス」
  • 好きな歌(曲)「Daydream Bliever」
  • 休日の過ごし方趣味の時間も全力で楽しみ、学ぶ
  • 好きな漢字一文字
  • 飼ってるペット猫(オス)のコロウ