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ニッポンの社長 > インタビュー > ヒップスタイル株式会社 代表取締役 平田 恭平

― 平田代表の起業の経緯を教えてください。

 私はセールスドライバーとしてヤマト運輸に入社し、7年間現場で配達をしていました。当時、大手のネット通販が売上を伸ばして配送現場も人手が不足する状況になり、知り合いの運送会社をヤマト運輸に紹介して配送を手伝ってもらっていたんです。

 その時に思いました。「自分が独立して業務請負の形でヤマト運輸から仕事を受注して、配送業務を事業化すればいいんじゃないか」と。もともと将来は自分で事業をしたいと思っていたので、2年前の25歳の時に、独立して現在のヒップスタイルを立ち上げたのです。

 ヤマト運輸に3台の軽貨物車両を入れさせていただくところからスタートし、おかげさまで現在はエリアでダントツの40台を超える車両を入れさせていただくなど大きな信頼を得ています。

― 御社の成長の理由は何だと考えますか。

 前職のヤマト運輸で日本トップレベルの宅配便のノウハウを学んできて、それを当社のドライバーに伝えて実践することで高品質のサービスを提供してきたことが理由だと思います。

 当社の配送ノウハウには、お客様から感謝されるクオリティが詰まっていると自負しています。荷物の扱い方や時間に対する意識の高さ、接客技術など運送業であればどこに行っても欲しがられるノウハウが身に着きます。

 また仕事を通じて「地域の役に立ちたい」という気持ちも大事にしていて、たとえばお年寄りがエレベータで荷物を抱えていたら持ってあげるといった小さなことから心がけています。以前、配達に行った隣の家でお年寄りが倒れていて、当社のドライバーが駆けつけて警察に電話し、感謝状をいただいたということもありました。

 そうした仕事の質を認められることで、仕事における実績が積み上がっていったのだと思います。

― 今後のビジョンを教えてください。

 まだ立ち上げて間もない小さな会社を信用してくれて、多くのドライバーの方が当社で働きたいと言ってきてくれています。嬉しい気持ちと同時に大きな責任も感じますし、頑張って良い会社にしていかないといけないなと思います。そして、頑張ってくれているドライバーの皆さんに、良い思いをしてもらいたいということが一番ですね。

 そのためにも、いま個人で仕事をしているドライバーさんには今後どんどん法人化してもらい、自身で提携ドライバーを持って事業化していけるような独立支援をしていきたいと思っています。

 車両のレンタルやドライバー教育の支援などで独立を後押しし、仕事をお願いして事業をサポートできればいい。軽貨物運送のネットワークを作ってグループ化し、お互いに協力し合って神奈川全体の軽貨物輸送市場をどんどん広げていきたいのです。ドライバーみんなの力で、この業界を活性化していきたいですね。

■ 平田 恭平 (ひらた きょうへい)

大手宅配便会社のヤマト運輸にセールスドライバーとして入社。運送・配送のノウハウを学び、7年間にわたって現場の一線で活躍した。2013年に軽貨物運送をメインにしたヒップスタイル株式会社を創業し代表取締役に就任。ヤマト運輸への軽貨物車両3台の業務請負からスタートした後、良質の配送業務を評価されて台数が増加。2年で約40台と神奈川県内のヤマト運輸の業務提携先ではトップの規模に成長した。現在他の企業専属便の受注も増え、業容を拡大している。

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プロフィール

  • お名前平田 恭平
  • お名前(ふりがな)ひらた きょうへい