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ニッポンの社長 > インタビュー > 理念・ビジョンを大切にする社長 > 株式会社関東軽貨物輸送 代表取締役 小川 真二

― 軽貨物輸送における御社の特徴を教えてください。

 ドライバーの人たちの売上、つまり報酬を確保してあげるという点に最も力を入れているのが特徴と言えると思います。無理せず納得感をもって働ける環境作りに重きを置き、その環境を実現させるために様々な取り組みを行っています。

 ひとつは、ドライバー一人ひとりの個人差に対応したコースの構築を行っている点が挙げられます。皆さんが軽貨物事業の仕事を始める際には、「短期で稼ぎたい」「安定して長く働き続けたい」「時間に融通を効かせて働きたい」など人によって様々な動機があります。さらに、働きたい時間帯や、体力に自信があるのかないのか、道順や場所を覚えるのが得意かどうかといった違いがあります。

 そうした細かな要素を面接の時にできる限りお聞きして、その方に合った働き方、つまりは最も条件に見合った担当エリアや配送コースを構築していくことに出来る限り注力しています。ドライバーの「適材適所」という点にこだわった業務環境づくりを行っていることが最も大きな特徴だと思います。

― ドライバーにメリットの多いエリア作りとはどういったものなのですか。

 不在の荷物になるリスクを抑えたエリア作り、コース作りということになります。宅配便のコースには、在宅率の高いエリアとそうでないエリアがあり、どのようなコースを担当してもらうかによって日々の売上が違ってきます。ドライバーの人たちに長く安定して働き続けてもらうには、きちんと受け取りの完了する効率の良いエリアをできるだけ受け持ってもらうことが必要なのです。

 私は元請けの宅配会社から配送業務を受託する際に、単身世帯の多い集合住宅が密集したようなリスクの高いエリアは、できるだけ宅配会社の社員の方に回ってもらうよう交渉していきます。またどうしてもハイリスクのエリアを回らなければならない時には、コースの中に受け取りの確率の高い商業系の荷物を入れてもらうように求めることもあります。

 私は長く宅配会社で仕事をしてきましたので、元請け側にそうした主張を聞いてもらう交渉のノウハウを持っています。主張すべき点は主張し、どうしても聞き入れてもらえない場合には無理して受けることはしません。こうした交渉力に強みをもつことからドライバーの定着率が上がっているのです。

― 他にドライバー満足のために注力していることはありますか。

 孫請けとなる案件は受注しない、そして長期にわたる案件を受注していくということにもこだわっています。孫請けによっていくつもの仲介料が発生してしまうと、当然ながらドライバーの取り分が減ってしまい、せっかくの仕事の価値を減らしてしまうことになります。

 ドライバーにとって不利益につながる仕事は極力入れず、長期の案件など効率よく収入が上がる仕事を受託していけるように交渉していきますね。

著名経営者

  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • テンプスタッフ株式会社

    篠原 欣子
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • シダックス株式会社

    志太 勤
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 楽天株式会社

    三木谷 浩史

プロフィール

  • お名前小川 真二
  • お名前(ふりがな)おがわ しんじ
  • 出身北海道
  • 身長170cm
  • 体重71kg
  • 血液型O型
  • 平均睡眠時間6時間
  • 趣味アウトドア
  • 座右の銘企業も生き物。変化する
  • 好きな食べ物焼肉
  • 好きな言葉可能性
  • 好きな漢字一文字