株式会社楽院出版/木下音感楽院 代表取締役/木下式音感教育法認定講師 木下 麻奈
全国の保育園と幼稚園に新たな学びのメソッドを広めたい
少子化に拍車がかかる昨今、各家庭が1人当たりの子どもにかける教育費用は増加する傾向にある。また幼児を受け入れる幼稚園や保育園も、少子化の波のなかで生き残りをかけ、園の独自性を出すために知恵を絞っている。こうした状況のなかで、幼児期からの音感教育で子どもの情操を育む「木下式音感教育法」に、保育園や幼稚園、そして保護者からの熱い視線が注がれている。音感教育の効果が大きい6歳までのこの時期に子どもに与える影響とは――。保育園や幼稚園の運営に多くのメリットをもたらす 「木下式」を展開する、楽院出版の木下代表に話を聞いた。
― 御社の事業内容を教えてください。
「木下式音感教育法」を軸にした幼児、児童の教育を行う「木下音感楽院」の運営を中心に、同教育法を広めるための活動を行っています。
木下式音感教育法は、本楽院で教えるほかに、保育園を運営する社会福祉法人や幼稚園などの学校法人に導入されています。保育士や幼稚園の先生方が、東京で実施する年3回の講習会に出席して教育法を学び、各地で子どもたちに指導を行っているのです。その成果発表の場として年に一度、木下式を学ぶ園児が東京に集まって音楽祭も開催しています。
最近は、首都圏の保育園からのご要望に応えて、講師を派遣して指導を行う形も取り入れています。保育園でも、学校教育の前段階の教育を実現するために、貢献できればと考えています。
― 木下式音感教育法とは具体的にどういうことをするのですか。
音楽家である父木下達也が生まれてくるわが子―つまり、私に絶対音感をつけたいと考案した独自の教育法です。
人の聴感覚は、7歳ごろには大人と同じになることが医学的に証明されています。したがって絶対音感を育むためには、幼児期に聴感訓練を行う必要があるのです。
私の教室では、1歳6カ月から中学生までの子どもたちをお預かりしていますが、「音感かるた」を用いた独創的なメソッドは年齢の低いお子さんでも取り組みやすく、歌唱力・音感能力・音符の読み書き・リズム感などの高度な音楽能力を育むことができるのです。同時に幼児期に必要なしつけを行い、学習意欲やる気、集中力や忍耐力を養っていきます。
― 子どもたちにはどのような効果があるのですか。
まず、音感かるたには、言語力を改善する効果があります。最近、小学生になっても言葉がはっきりしないお子さんが増えてきましたが、幼児音などの問題を解消して鮮明な言葉に改善されます。また、視覚と聴覚を使って幼児の思考力や判断力を鍛えることになります。かるたのそれぞれにはメロディーがあり、これを正しく歌えるようになることで、それぞれを聴き分けることができる、つまり音感能力を育むのです。また、カラー五線譜によって音符の読み書きもできるようになっていきます。
大きな声で正しく歌う習慣を身につけることで、自分を表現する力を身につけます。また、幼児とは思えないほど歌が上手で舞台マナーもよいとの評価をいただくことで、自己肯定感も育まれます。そのため、子どもたちに意欲を持たせてあげることができます。
大きな舞台でもひるむことなく自己表現できることで幼児は自信をもち、思考も前向きになります。幼児期の早い段階からの挑戦や成功体験をした子どもは、音楽に限らずあらゆる分野での才能開花に結びつく素地につながっています。
プロフィール
- お名前木下 麻奈
- お名前(ふりがな)きのした まな
- 出身東京都
- 身長164cm
- 血液型B型
- 平均睡眠時間7時間
- 趣味映画鑑賞
- 両親の職業音楽家
- 今までに訪れた国8ヵ国
- 尊敬する人両親
- 好きな言葉念ずれば花ひらく