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株式会社ラボ・リアンテ 代表取締役 藤本 舞

研究者と消費者の距離を縮めて最先端の研究を活かした価値を提供したい

東京大学大学院で、分子生物学の研究を重ねていた正真正銘の「リケジョ」。同大学院で学生起業したあと、博士号を取得した異色の経歴をもつのが藤本氏だ。株式会社ラボ・リアンテを立ち上げ、専門分野でもあったゲノム解析をビジネスに活かし、これまでなかった美容商品を開発。それが、自身の肌細菌を自ら調べることのできるキット『はだしらべ』シリーズである。いま、このキットと美容液を組み合わせた新たな商品は大きな注目を集め、美容業界に新風を巻き起こしている。そこで、起業から新商品開発までにいたった経緯を同氏に聞いた。

― 事業内容を教えてください。

 学生のころからこれまで培ってきた分子生物学における最先端の研究を活かし、主に化粧品や美容商品の開発・販売を行っています。

 創業当初はバイオベンチャー向けのコンサルティングや、大学からの実験受託なども行っていたのですが、現在は美容関連商品の開発に注力。メタゲノム解析を利用した肌細菌解析キット『はだしらべ』シリーズの ほか、美容皮膚科向けの『すはだしらべ』や、男性AGAクリニック向けの『じはだしらべ』など、最先端の研究を活かした化粧品や美容商品の開発・販売を積極的に行っています。

― 創業の経緯について教えてください。

 私は東京大学大学院で、分子生物学、特に発現解析やエピゲノム解析を用いた発がん抑制機構の研究で博士号を取得しました。そして、このまま大学で研究を続けるのか、就職するかで悩むなかで、「自分のやってきた研究を、もっと社会に活かせるのではないか」と考えるようになったんです。そのときちょうど企業向けコンサルティングの仕事を依頼いただいていたこともあり、思い切って法人化することにしました。

 大学の研究室で行う実験や研究は、自分の興味のあるものや好きなものに没頭できるわけではありません。あくまでも国や自治体の予算のなかで行うものがほとんどですから、たとえ「おもしろい」と感じるものがあっても、満足のいく研究をすることはできないのです。自分がやりたい研究や開発をするためには、起業するしかない︱。そう考えて、大学院在学中に法人化を決意。本格的に美容関連商品の企画開発・販売を行っていくことになったのです。

― なぜ美容業界に参入したのですか。

 もともと美容に興味があったからです。美容業界は新しいものを積極的に取り入れていく風潮があり、最先端の研究成果を活かせると思ったのです。

 たとえば近年、環境から直接回収されたゲノムを解析する、メタゲノム解析が注目されています。これは、いままで難しかった細菌のゲノム情報や菌叢の組成などを検出できる技術で、環境には口腔内や皮膚なども含まれます。皮膚、肌の表面にはバクテリアが豊富にいて、それが肌の状態を良くも悪くも変えていることが最近の研究によってわかってきました。このメタゲノム解析によって、肌の表面にどんなバクテリアがいるかを調べることができ、そうした技術はスキンケアをはじめとした美容に応用できると考えたわけです。

 最新のゲノム解析の技術を使って、自分で肌の状態を調べることができれば、健康的な美肌づくりにつながるのではないか。そう考えて開発したのが、ユーザー自身で肌細菌を調べることができるキット、『はだしらべ』シリーズなのです。

著名経営者

  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 株式会社ニトリホールディングス

    似鳥 昭雄
  • 日清食品株式会社

    安藤 百福
  • 株式会社アルビレックス新潟

    池田 弘
  • 京セラ株式会社

    稲盛 和夫
  • エン・ジャパン株式会社

    越智 通勝

プロフィール

  • お名前藤本 舞
  • お名前(ふりがな)ふじもと まい