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ニッポンの社長 > 株式会社ラボ・リアンテ 代表取締役 藤本 舞

― 『はだしらべ』シリーズの開発までの経緯を教えてください。

 実は、私自身もともと肌が敏感であったことがはじまりです。

 肌荒れはなにが原因なのか、肌の表面がどうなっているのかがわからずに、いつももやもやしていたんですね。そのとき自分の肌の状態がわかればいいな、と思ったのが、『はだしらべ』シリーズの開発に大きく影響しています。

 ゲノム解析などに高度な技術と設備が必要だったこともあり、パートナー企業の協力をえて開発に着手しました。

 また、美容商品としてのデザイン性にもかなり注力しました。研究者目線だけでデザインしてしまうと、どうしてもお堅い感じになってしまいがちなので…(苦笑)。そして同時に当社がイニシアチブをとる形でキットと美容液の開発を進めていきました。

 今後は、より多くの方にキットを使っていただくことで、エビデンスとなるデータの蓄積が進めばさらに精度の高いレポートを提供でき、新たな製品の開発にもつなげていけると考えています。

― 経営者として大切にしていることはなんでしょうか。

 ひとつは、研究者と消費者の距離を縮めて、最先端の研究を活かした価値を提供したいという想いがあります。

 たとえば研究に携わる人は、どうしてもユーザー目線から離れたところにいるせいで、せっかく最先端の研究を活かした製品をつくっても、その想いまでは届かずに研究者の自己満足に終わってしまうという例が多いのです。私自身、研究者としてジレンマを感じて、「最先端の研究を活かしたものを、身近な生活のなかで役立つものとして提供したい」という想いが強くなっていきました。

 でもいまは、自分の専門分野を活かすなかで、ユーザーの方々に直接喜んでもらえる商品を提供できる場があります。仕事を通じて、お客さまの感想や声を直に聞くことができるのはうれしいもの。多くの研究者に、こういった経験をしてほしいという想いは強いですね。

― 今後のビジョンについて教えてください。

 その意味でも、今後は多くの研究者と一緒に、新しい技術や知識を柔軟な視点からどんどんサービス化していきたいと考えています。

 たとえば大学の研究者が、いざベンチャービジネスをやろうと思っても、最初はハードルが高いと思います。ですから、まずは当社での開発に、プロジェクトメンバーとしてかかわってもらうことから始めてもいいでしょう。また女性の場合、生涯にわたって研究を続けていくのは難しい状況があります。結婚や出産などのライフイベントに直面すると、なかなか続けられないですよね。だからこそ今後は、女性の研究者の採用にも力を入れていきたいですし、大学に残っている研究者との共同開発によって、多くの方に喜んでいただける商品を開発したいとも考えています。

 まずは美容に特化するなかで、新たな価値を提供できるモノを生み出していきたい。多くの研究者の知識と技術を融合させて、一般の方々の暮らしに役立つようなイノベーションを実現していく会社にしたいと考えています。

■ 藤本 舞 (ふじもと まい)

株式会社ラボ・リアンテ代表取締役。2015年3月東京大学大学院工学系研究科にて博士号取得。2014年7月大学院在学中に起業し、バイオベンチャー向けのコンサルティングや、大学からの実験受託などの業務を開始。2017年にメタゲノム解析を利用した肌細菌解析キット『はだしらべ』シリーズを開発して販売を開始した。 また、2018年7月には肌細菌に注目した『スキンコントロールエッセンス』を販売開始し、最先端の研究を活かした美容商品の開発・販売を行っている。

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