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ニッポンの社長 > インタビュー > その道のプロフェッショナル > 株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役社長 小笹 芳央

※下記はベンチャー通信31号(2008年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

【インタビュー中編】リクルートでの14年間

― 小笹さんは、大学を卒業してリクルートに入社したそうですね。

 そうです。リクルートには14年間ほど勤めました。私のリクルート時代は前半と後半で7年ずつに分かれるんですよ。

 まず前半の7年間は、リクルート人事部に所属して、まさにリクルート自体の採用に従事していました。リクルートという会社は、人材採用に尋常でないほどの時間とコストをかける会社でした。リクルート創業者の江副浩正氏の人材に対する熱意は半端なものではなかった。リクルートの社員が2,000人規模のときに、採用活動を専属で行っている人員が120人もいましたから。採用予算も数十億円規模でした。ものすごいパワーを採用に投入していたんです。

 そこで優秀な人材に出会うために、とにかく多くの学生と会いました。リクルートでは採用も営業活動だという位置づけでした。つまり、じっと待っていても優秀な人材は向こうから来ない。自分たちが自ら積極的に出向いていって、優秀な人材を口説き落とすという手法でした。非常にアクティブな採用活動を、しかも大人数で行っていましたね。

 また、リクルートでは終身雇用や年功序列に頼るような依存心のある人は採用しませんでした。逆に起業志望の学生などを好んで採用しましたね。リクルートの社是に「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」というのがあるのですが、まさにそういったことを実践できる人材しか採用しなかったんです。だから、リクルート出身の起業家が世の中に多いんですよ。そもそも起業志望の人を多く採用していましたから。

 そして後半のリクルートでの7年間は、リクルートで培った自社の採用、組織活性化のノウハウを商品としてお客様に提供しました。これは私が自ら手をあげて、組織人事コンサルティング室という部署を新規で立ち上げて行いました。そして、このビジネスを通して、本当に多くの経営者に出会いました。そこで分かったのは、世の経営者はみんな“人材”で悩んでいるということ。社員のモチベーションをいかにして高められるか。どうやったら優秀な社員を採用できるか。常に経営者は悩んでいたんです。

 でも、こんな大事なテーマなのに、この問題について特化して事業をしている会社は1社もなかった。そこで、世の中に無いなら自分で会社を創ろうと考えて起業しました。それが今のリンクアンドモチベーションなんです。世界で初めてモチベーションを軸に独立、起業しました。

― 話は変わりますが、自分に合う会社の見つけ方を教えてください。

 まず自分が就職する上で大事にするポイントを整理するべきだと思います。つまり自分が会社に何を求めるのかということをはっきりさせる。会社のビジョンへの共感なのか。事業内容や仕事内容に興味があるのか。一緒に働く人に興味があるのか。待遇面に魅力を感じるのか。そういったことを、自分の人生を振り返って、人生の棚卸しをするといいと思います。つまり優先順位をつけるわけです。

 その会社が良いか悪いかは、人によって様々です。ある人にとってはいい会社でも、他の人にとっては悪い会社になるかもしれません。だから、自分の中に明確な“ものさし”を作って、その“ものさし”を使って自分にとってのいい会社を探せばいいと思います。やはり会社から一方的に選ばれるのではなく、自分の“ものさし”で会社を選ぶ姿勢が大事です。

著名経営者

  • エン・ジャパン株式会社

    越智 通勝
  • クオンタムリープ株式会社

    出井 伸之
  • 株式会社サイバーエージェント

    藤田 晋
  • 日本食研ホールディングス株式会社

    大沢 一彦
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿

プロフィール

  • お名前小笹 芳央
  • お名前(ふりがな)おざさ よしひさ
  • 出身大阪府
  • 身長173cm
  • 体重63kg
  • 平均睡眠時間6時間
  • 平均起床時間8時
  • 趣味ワイン、映画、読書
  • 購読雑誌GOETHE、日経ビジネス
  • 家族妻、息子2人
  • 今までに訪れた国6ヵ国
  • 座右の銘ひとりひとりの本気がこの世界を熱くする
  • 尊敬する人アルバート・アインシュタイン、坂本龍馬
  • 好きな食べ物鉄板焼、天ぷら、寿司
  • 嫌いな食べ物納豆