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株式会社エム・クレド 代表取締役 鈴木 慎一

地域の医療ニーズに応え、医師と土地オーナーの想いを形にしたい

いくつかの診療科のクリニックが一ヶ所に集まった「医療モール」が近年増えている。利用する患者にとっても利便性が高く、新たに開業する医師においてもメリットの多いこの形態。また土地や建物を提供するオーナーにも喜ばれる点が少なくない。まさに「三方良し」の進出形態といえる医療モールの企画開発を手掛けるのがエム・クレドだ。大手調剤薬局で培ったモール開発のノウハウを活かし、地域の医療ニーズに応える同社の鈴木代表に話を聞いた。

― 御社の事業内容を教えてください。

 医師の独立開業を支援する開業コンサルティング事業を行っています。中でも当社が特化しているのが、「医療モール」における医師の開業支援です。

 医療モールとは、診療科が異なる複数のクリニックと調剤薬局が一つの建物や敷地に集まった医療施設のことをいい、独立を望む医師にモール内での開業をご提案しています。

 一方で不動産をお持ちの地主やビルオーナーにも医療モールとしての不動産活用をご提案。開業したい医師とのマッチングを図ります。モールを接点に、土地オーナーと医師の地域貢献への想いを形にし、街づくりを行うことが当社の事業です。

― 医師が医療モールで開業するメリットについて教えてください。

 単独のクリニックではなく、医療モールという形態で開業する方が多くのメリットを見込めます。

 一つは集患の効果です。たとえば高齢者の患者さんの多くは慢性疾患を複数もっていて、内科や整形外科が同じ場所にあれば通院は一度で済みます。複数の診療科目が集まることで地域の患者さんの利便性はおのずと高まり、開院後の早い段階で安定的な集患が望めるのが医療モールなのです。

 また広告宣伝においても、各クリニックが協力し合って共同の看板や販促物でプロモーションを行うことができ、コスト削減のメリットが生まれます。よりダイナミックな広告訴求が可能になることで集患効果が高まるのです。

 賃貸料などの経済的な条件においても、同一物件に複数の診療所が入ることで当然割安になりますし、駐車場の共用などでリーズナブルな条件設定が可能になるのも大きなメリットでしょう。

 さらに、定期的に院長同士の交流の場を設けることで情報交換や診療連携が進んだり、個別の経営面での相談会なども実施しています。開業において様々なメリットがあるのが医療モールだと思いますね。

― 医療モールに相応しい立地の選定はどのように行うのですか。

 クリニックの開業は、場所をどこにするかで成否の7割が決まるといわれています。いくら医師の腕が良くても、立地が悪ければ集患が進まず口コミも発生しませんし、いうまでもなく医療モールの場所の選定は重要な問題です。

 当社では、私自身がこれまでのキャリアの中で診療圏調査についての細かなノウハウを有しており、綿密なマーケティングリサーチによって相応しい立地かどうかの調査を行います。同時に覆面調査を行い、周辺の競合医療機関のソフト、ハードの実態など入念なエリア調査を行っていくわけです。

 集患が期待できる条件に見合った土地などの不動産を、駅近くの中心部や郊外の中で探していきます。

著名経営者

  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • テンプスタッフ株式会社

    篠原 欣子
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守

プロフィール

  • お名前鈴木 慎一
  • お名前(ふりがな)すずき しんいち
  • 出身埼玉県
  • おススメ本孫氏の兵法、男の条件
  • 尊敬する人諸葛亮孔明
  • 好きな言葉倒れる時は、前のめり
  • 好きな歌(曲)シェリー(尾崎豊)
  • 休日の過ごし方筋トレ、ランニング、読書
  • 出身校拓殖大学