― そうした条件に適した土地はどうやって見つけるのですか。
建設会社やハウスメーカー、設計会社や税理士など、日頃から土地オーナーとお付き合いのある方々とネットワークを作って情報を共有しています。
そして、所有する土地の有効活用を考えている地主さんの情報が得られると、該当物件についての調査を行い、価値の高い場所であれば医療モールとしての活用をご提案していきます。
企画内容について地主さんに承諾してもらえれば、そこからモールに入ってくださる開業医を探していくことになります。
― 土地を提供する地主にとって、医療モールにすることのメリットはどこにありますか。
地主さんが土地の活用を考える際に、今は住居マンションを建てても空室リスクの懸念がありますし、商業ビルであってもテナントの入居は景気に左右されて不透明です。
その点、医療はこの先もなくなることのない産業であり、医療モールとして活用するほうが社会貢献の度合いも高いと言えます。地域の人たちのメリットにつながる要素が多いことから、地主さんにとっても満足度が高いのです。
そして何よりも、安定した家賃収入が見込める点が大きなメリットです。医師は開業したら、10年・20年と地域に根をおろして事業を継続しますから、収益が安定する手堅いビジネスになり得ます。非常に低リスクであり、社会への貢献度の高い土地活用が実現できるわけです。
― 実際の医療モールの企画例を教えてください。
埼玉・越谷市のせんげん台に展開した医療モールは、約1,000坪の敷地に内科・小児科・皮膚科・眼科・歯科の戸建てのクリニックを配した郊外型のスタイルです。
駅から少し離れた場所でしたので、50台分の駐車場を用意し、広々としたスペースで環境の良さも売りにしました。今では1日に400~500人の患者さんが来られています。
また一昨年の12月に、東京・目黒駅から徒歩10分の場所に立ち上げたのは、内科・整形外科・眼科・皮膚科のクリニックが入る新築ビルでの形態でした。
各院長の協力を得て、4院を一斉に開業するグランドオープンの形を取り、広告もインパクトのある訴求ができて地域の注目を集めることができました。開業希望エリアとして人気の高い目黒区内ということもあり、各クリニックからの評価も上々です。
いずれの医療モールも、地域の方々に非常に喜ばれて集患も進んでいるケースで、土地オーナーも「自分の街への貢献ができた」という思いで大いに満足いただいていますね。
プロフィール
- お名前鈴木 慎一
- お名前(ふりがな)すずき しんいち
- 出身埼玉県
- おススメ本孫氏の兵法、男の条件
- 尊敬する人諸葛亮孔明
- 好きな言葉倒れる時は、前のめり
- 好きな歌(曲)シェリー(尾崎豊)
- 休日の過ごし方筋トレ、ランニング、読書
- 出身校拓殖大学