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ニッポンの社長 > インタビュー > 株式会社メディデント 代表取締役 富田 大介

― 独自のアプローチを行う上で重要になる要素は何でしょうか。

 トレーニングの現場で実際に指導に携わるパーソナルトレーナーの質は非常に重要です。当社ではトレーナーの採用と育成には手間を惜しまず、まずは私の信頼できるネットワークの中から質の高いスタッフを採用します。

 育成については、他の有名フィットネスクラブなどでは2~3日の研修だけでトレーナーとなってお客様への指導を始めることも少なくない様ですが、当社では座学や現場研修など、9~10ヶ月の研修期間を設けて個別に指導し育成をはかっております。

 昭和大学江東豊洲病院とはメディカルチェックや研究面だけでなく、トレーナー育成面においても連携をとり、トレーナーも直接出向き、リハビリテーション科外来などを見学し、実際の臨床現場に立って理学療法士や作業療法士、整形外科医と情報交換や定期的な勉強会を行いながら積極的に知識を吸収していきます。

 そしてジムの指導現場では最初に補助役につき、実際にセッションを担当させながら段階的に試験を実施。最終的なテストにパスしてはじめてパーソナルトレーナーとしてパーソナル指導ができるという丁寧なプロセスを踏んでいくわけです。また、積極的に信頼度の高い各種団体のトレーナー資格などを取得させております。

― ジムにはどのようなお客様が来られていますか。

 20代の若い方から70歳代まで幅広い年齢層の方が通われています。私のネットワークを通じて医師などの医療関係者のメンバーも多く、プログラムの内容にも高い評価を頂いております。

 従来は完全紹介制という限定した中での運営でしたが、今後は広く一般に開放する形で会員を募集していきたいと考えております。現在、六本木と池袋の2拠点で完全予約制によるマンツーマンでの指導を行っており、クローズのプライベートな空間を大事にしながらプログラムを実践できますので、著名人の方などにも多くご利用いただいております。

― MEDiGYMをはじめとした御社の事業コンセプトを教えてください。

 医療費の削減が国全体のテーマである一方で、超高齢化社会が進んでいるのが現状です。そこで重要なのが、病気にならないという予防医学の考え方です。一次から三次までの予防を目的とした段階別施策によって、疾病の発生・重症化を減少させていくことはもはや不可欠なのです。
当社は生活習慣や生活環境の改善指導をはじめ、フィットネスと医学的根拠に基づいたプログラムを結び付けた独自の手法によって健康増進を図ることで、病気にならない身体づくりを実践していきたいと考えております。

 これまでの日本には、医療業界とフィットネス業界という2つの業界の間に立って、両者をつなぐポジションに立てる人がなかなかおりませんでした。両者の溝が大きすぎて、間を結ぶ中間に人がいなかったのです。そのポジションに立ち、生活習慣病の改善のための拠点としてMEDiGYMを位置付けたいと考えております。医療分野とフィットネスが効果的にリンクする仕組みを全国に浸透させていくことが、日本の健康寿命を延ばすことにつながる重要な鍵なのです。

著名経営者

  • エステー株式会社

    鈴木 喬
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • シダックス株式会社

    志太 勤
  • 楽天株式会社

    三木谷 浩史

プロフィール

  • お名前富田 大介
  • お名前(ふりがな)とみた だいすけ