ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 株式会社million 代表取締役社長 / CEO 清水 貴之

― ゼロからの立ち上げ支援に強みがあるのですね。「事業を立ち上げたものの、うまくいかない」というステージになると、サービス提供の対象にならないのでしょうか。

 そんなことはありません。事業運営に疲れてしまったり、うまくいっていない事業家に代わって、運営を行う委託事業も展開しています。たとえば、ある地方自治体のアンテナショップの運営を委託されています。店の1階でその自治体の特産品を売り、2階で特産の食材を使った料理を楽しめるレストランがある。しかし、レストランのほうは赤字続きでした。

 以前の運営会社が提供していた料理は高級志向。その自治体の格を上げるという意味では、ひとつの方法です。でも、私たちがリサーチしてみると、このアンテナショップの物販の客単価は1,000円前後。そこでメニューや価格を大衆路線へと調整しました。これによって飲食目的の来店者が増えて、黒字化できたのです。くわえて「2階で飲食をした人がその食材を1階で買う」という相乗効果も生まれ、アンテナショップ全体の収益が大きく向上しています。

― 清水さんがこのビジネスで起業しようと考えたいきさつを教えてください。

 もともと独立への願望や、起業するという目標はありましたが、大手飲食会社に新卒からお世話になり、店舗社員から店長、マネージャー、子会社の社長にまで最年少で抜てきされました。業界でも異例の速さで全国へお店を出していく、その陣頭指揮に立つ経験をさせてもらえたんです。そこで韓国やスペイン、アメリカなど海外進出にかかわらせてもらえたときの経験が起業を決めた大きなきっかけです。スペインやアメリカ、海外の方は、企業愛はあるが、それがすべてではなく自分やファミリーをなによりも大切にしていました。

 そのために、必要であれば会社を辞めるし、起業もする。仕事する動機が「お金をもうけたい」ではなくて「自分や家族の幸せ」「これをやってみたい」という気持ちの部分が大きいんです。「失敗したら生活できなくなる。会社員のままで給与をもらい続けるほうが無難だ」と思う人が多い日本とは対照的でした。

― 意外ですね。外国人のほうが日本人よりも「お金にこだわる」イメージがありました。

 人生観の全体像でいえば、そうでしょうね。ただ、私の会った方々の多くは、「仕事」と「お金」を切り離す考え方をしていました。日本では、仕事から得る報酬がお金のすべて。でも、彼らは違います。仕事から得る収入の一部を保険や不動産、トラストといった手段で運用し、そこから得る利益で生活費をまかなう。だから、長期休暇をとっても、失敗する可能性が半分ぐらいある起業にチャレンジしても、生活できなくなる心配をしなくてすむのです。

 日本では、「起業する=死ぬか生きるか」というような認識が強い。売上を増やして大金持ちになる“成り上がり”的な考えも強いと思います。それがすべてではないでしょうが、私の印象ではそうです。この構造が、他国に比べて起業家が輩出されない大きな原因になっている。それに気づいたとき、繁盛店をつくるノウハウや株式上場までの道のり経験と、プライベート資産を運用する知識などを組み合わせて、「人生が豊かにワクワクするような起業しやすい環境」や「ベンチャー企業が日本を活性化させ、おもしろくする仕組み」を提供するビジネスを始めようと決意したんです。

著名経営者

  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 株式会社大戸屋

    三森 久実
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • 株式会社ドリームインキュベータ

    堀 紘一
  • エン・ジャパン株式会社

    越智 通勝
  • 株式会社ワークスアプリケーションズ

    牧野 正幸

プロフィール

  • お名前清水 貴之
  • お名前(ふりがな)しみず たかゆき
  • 出身東京都
  • 身長178cm
  • 血液型O型
  • 平均睡眠時間5時間
  • 趣味スポーツ/キャンプ/漫画
  • 今までに訪れた国20ヵ国
  • 好きなスポーツサッカー