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ニッポンの社長 > インタビュー > 世の中に独自の価値を提供する社長 > 株式会社ミクシィ 代表取締役社長 笠原 健治

― その「mixi」は日本でSNSブームを巻き起こしました。そして現在、2,200万人のユーザーを抱える、国内最大級のSNSへと成長を遂げています。「mixi」がこれほどまでに多くのユーザーに支持された理由は何でしょうか。

 従来にない、新しい価値を提供しているからだと思います。従来のネットサービスは、知りたいことを探すために使うサービスでした。たとえば、検索エンジンや比較サイト、掲示板サービスなどがそうです。これらのネットサービスにおいて、ユーザーが重視しているのは「コンテンツの内容」です。「コンテンツの発信者」はそれほど重視されていませんでした。 “誰”よりも“何”がユーザーに重視されてきたわけです。一方「mixi」は、実際の友人や知人など、現実世界の人間関係をネット上で再現し、コミュニケーションをとることができるサービスです。ユーザーの方々は友人や知人のことをより深く知るために「mixi」を利用します。「mixi」では「コンテンツの内容」よりも「コンテンツの発信者」が大事。つまり“何”よりも“誰”が重視されています。このようなサービスは、それまで日本に存在しませんでした。だからこそ、多くの方々に支持されたのだと思います。

― 「mixi」はよく「GREE」や「モバゲー」と比較されますが、それらのネットサービスとはどこが違うのですか?

 最大の違いは、つながっている人たちが、実際の友人・知人であるかどうかです。「GREE」や「モバゲー」のユーザーは、そこに面白いゲームがあるから集まっており、見ず知らずの人とそのゲームを楽しむために交流します。しかし、「mixi」は「実際の友人・知人」とつながり、彼らとコミュニケーションをとることを目的でサービスを利用します。サービスのコンセプトが全く違うのです。

― 笠原さんは「ソーシャル革命を起こす」と言っていますね。

 「ソーシャル革命」というのは、Webやリアル、デバイスの境界線を越え、既存のサービスや産業にソーシャルグラフ(実際の友人・知人とのつながり)を掛け合わせることで、新しい価値を創出していくことです。友人や知人とつながった状態で様々なサービスが使えるようになれば、それら単体が持つ価値に、さらなる付加価値が生まれます。

― 「既存のサービスや産業にソーシャルグラフを掛け合わせる」とは、どういうことですか?

 たとえばテレビにソーシャルグラフを掛け合わせるとどうなるか。自分が観ている番組を簡単に友人に伝えられるようになったり、友人が観ている番組情報が伝わったりするようになります。言うなれば、お茶の間で、みんなで一緒にテレビを観ているような状況になるのです。その結果、これまで以上にテレビ番組への注目度を高め、視聴者数を増やすことにつながります。 他にも、既存のサービスや産業とソーシャルグラフを掛け合わせることでできることは無数にあります。情報端末、家電製品、Webサービス、飲食店、生活用品など、あらゆるものをソーシャル化することができるのです。 私たちはソーシャルグラフを提供する企業、「ソーシャルグラフプロバイダー」として、あらゆる分野の企業とも組める体制をとってゆきます。

著名経営者

  • 株式会社アルビレックス新潟

    池田 弘
  • 株式会社ホリプロ

    堀 威夫
  • 株式会社ネクシィーズ

    近藤 太香巳
  • 株式会社ファーストリテイリング

    柳井 正
  • 株式会社ワークスアプリケーションズ

    牧野 正幸
  • エステー株式会社

    鈴木 喬

プロフィール

  • お名前笠原 健治
  • お名前(ふりがな)かさはら けんじ