― 大津さんが起業した経緯を聞かせてください。

　生命保険会社で営業職として働いていたとき、お得意先の社員の平均年齢が50代後半だったことがありました。そのことに衝撃を受け、「人を健康にする仕事をしたい」と転職しました。そして、サプリメントを提供する個人事業として独立したのが最初の起業です。

　その後、ビジネスで接する多くの経営者の想いに触れていくなかで、どの社長さまも突き詰めれば「家族を幸せにしたいから事業をがんばっている」という想いがあることを知りました。社長さま自身も健康になって、家族とも、もっともっと仲良くなってほしい。「私が会社の営業面を応援することで、幸せな人生を支えられるのでは」と考え、コンサルティング事業へと舵を切っていったのです。

― コンサルティングを提供するなかで大事にしていることはなんですか。

　私には、「セールスとは、商品やサービスという目に見えるかたちの『愛』をお届けするもの」という想いがあります。その人にピッタリの商材を届けることで、その人の未来は変わります。お客さまのプロフィールを知れば知るほど、その人の未来が私には自然と見えてくるのです。

　私は、お客さまの悩みやニーズをつねに「自分ゴト」として捉えていくから、なにがその人に足りていないのかが、話を聴いていくとわかっていく。そこから未来のビジョンに向かって、ひとつずつ必要なものを採り入れていただく。それが私のコンサルティングです。

　自分では必要なモノがわからないから悩んでいる経営者の方は多くいらっしゃいます。だから、私が進むべき未来像を提示して差しあげると、みなさまは希望をもてて元気になる。そのうえで、必要な情報を提供しながら、スピード感をもって一緒に突き進んでいくのです。

― 今後のビジョンを教えてください。

　第一次産業に代表されるような日本の魅力を世界に届けていきたいと考えています。私は、魅力を伝えることって、人同士の交流から始まっていくと思っています。だから今後、私はドローンをもって世界に出て、海外の方とも仲良くなって、日本の人やモノの魅力をどんどん発信していきたいのです。

　人はみんな各々違っていて、それぞれがダイヤモンドの原石だと私は思っています。その原石を磨くお手伝いをさせていただきたいし、いろんな方との交流を生んで、お互いの国で磨き合いっこができたら最高です。それを、ドローンと、私の「トーク力」でやっていきます(笑)。

　私はいつも、幸せな未来しか見ていません。突拍子もないことばかり言っていますし、これからもきっとそうしていくと思うのですが、見えているビジョンの実現のためには絶対に妥協はしたくない。その歩みは、これからも止まることはありません。