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ライジングシステム株式会社 代表取締役 長谷川 純

目先の利益や合理性よりも「人」を大切にしたい

ソフトウエア開発、エンジニアリングを事業の中心に据えるライジングシステム株式会社。技術最優先になりがちな業態だが、代表取締役の長谷川純氏が何度も、熱を込めて繰り返したのは「人を大切にすること」だった。教育や研修制度、さらに福利厚生など、それは制度として具体化され、確かな成果をもたらしている。「目先の利益や合理性よりも人を大切にする」とまで語る長谷川氏に、秘めた思いをうかがってみた。

― 最初に事業内容を教えてください。

 ひと言でいうと、設計、開発、導入後の保守まで、すべてのフェイズを含めたソフトウエア開発全般、そしてシステムエンジニアリングサービスがコア事業です。特徴は、クライアントに銀行、証券、生保・損保などの金融機関が多いこと。以前は金融機関に特化していましたが、現在は他の業種にも広げ、金融機関が8割、その他が2割という事業ポートフォリオになっています。今後は全体の事業規模を拡大しながら、金融機関とそれ以外が半々、いわゆる自動車の両輪となって成長できるようにしたいと考えています。

― 金融機関のなかでも得意分野があるのでしょうか。

 ひと言で金融機関といっても幅は広くなりますが、最も多く手掛けてきたのは銀行の預貯金に関わる基幹部門のシステムです。他に、窓口で使われている端末などのシステムも含め、銀行とのお付き合いが多かったですね。これは私の経歴に関わる部分でもあり、金融機関のシステム構築に携わることが多かったため、起業後は、そのネットワークや経験を生かそうと思い、必然的に金融機関の仕事が中心になりました。

― 長く金融機関のシステム構築に携わったことが、その後のキャリア、起業してからのマネジメントに生かされていますか?

 もちろんです。他の業種と細かく比較したことはありませんが、金融機関の仕事は要件が複雑かつ高度で、セキュリティの知見も必要になります。スケジュール管理も厳しく、そんな環境でもまれたことで「この仕事でやっていける」という自信がついた部分もあります。

― 競争の厳しい中で御社はなぜ着実に成長を続けているのでしょうか?

 ソフトウエア開発、エンジニアリングサービスを展開する会社の場合、成長の要因として技術力を挙げるところもありますが、私の考えは違います。誤解を恐れずに言うと「技術力だけでは決定的な差別化要因にはならない」と思うからです。技術は二の次というわけではありません。IT系の会社ですから技術力が高いのは当然のこと。その高い技術力をどう使うのか。大切なのはここ、つまり「人間力」です。社員それぞれが、ベストのパフォーマンスを発揮できるようマネジメントできるかがポイントではないでしょうか。

著名経営者

  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • シダックス株式会社

    志太 勤
  • テンプスタッフ株式会社

    篠原 欣子
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • エステー株式会社

    鈴木 喬
  • 楽天株式会社

    三木谷 浩史

プロフィール

  • お名前長谷川 純
  • お名前(ふりがな)はせがわ じゅん
  • 出身新潟県
  • 身長175cm
  • 血液型AB型
  • 平均睡眠時間5時間
  • 平均起床時間5時
  • 今までに訪れた国3ヵ国