株式会社ヴェリタス・インベストメント 代表取締役 川田 秀樹
高付加価値の投資用デザイナーズマンションを提供する
サブプライムローン問題、リーマンショックなどの影響で、現在も多くの不動産会社が業績不振に苦しんでいる。資金繰りが急速に悪化し、倒産に追い込まれた企業も少なくない。しかし、この不況を追い風に変え、目覚ましい成長を続けている不動産ベンチャーがある。2008年3月に産声をあげたヴェリタス・インベストメントだ。同社は※投資用マンションの販売を軸に、設立2年目にして43億円もの売上をあげた。設立3年目の今期(2010年9月期)は50億円の売上を見込んでいるという。好調の理由は何なのか。代表の川田氏に話を聞いた。
― まず御社の事業内容を教えてください。
投資用マンションの販売を軸に、不動産ディベロップメント事業を展開しています。当社の特徴は、マンション用地の仕入れから、物件の開発、分譲販売、管理までを総合的に行っていること。土地の仕入れや開発を行わない“販売会社”とは異なります。
当社の主力商品はワンルームのデザイナーズマンションです。「PREMIUM CUBE(プレミアムキューブ)」というブランドを中心に、都内に8物件を展開しています。おかげさまで、すでに7物件が完売し、残りの1物件の販売も順調に進んでいます。
― 具体的に、どのような物件を販売しているのですか?
たとえば2010年3月、「PREMIUM CUBE田町」の販売をスタートしました。この物件のデザインは、世界的デザイナーの山本寛斎さんにプロデュースしていただきました。また「カーシェアリング」という先進的なサービスも特徴のひとつとなっています。具体的には、1階の駐車場に当社が自動車を用意しています。入居者が携帯電話やパソコンで予約すれば、その車を使うことができるのです。ワンルームマンションの分野では、日本初のサービスですね。
最近は車を所有しない人が増えています。もし港区で車を所有したら、維持費が相当かかりますからね。駐車場代だけでも月4万円以上。さらにガソリン代や税金を加えると、非常にコストが高くなる。とは言え、車は便利なツールです。だからマンションの入居者に対して、低コストで車を使えるサービスを提供しているのです。当社はこのような付加価値を加えることで、マンションの家賃や入居率を高めています。
― 御社の設立は2008年3月。サブプライムローン問題の影響で、日本にも不動産不況が訪れた後だと思います。起業の経緯を教えてもらえますか。
前職の会社は、上場企業の不動産ベンチャーでした。私は会社のナンバー2として、仕入れ部門と販売部門を統括していました。ちなみに、会社の主力事業はワンルームマンションの開発・販売。この主力事業の競争力が高かったからこそ、2005年にIPOを果たすことができたのです。しかしIPO以降、会社の経営方針が変わり始めました。不動産市況が盛り上がっていたこともあり、ワンルームマンション以外の不動産事業にも手を広げるようになったんです。他の市場でも勝負し、今後も急成長を続けようと。その拡大路線に対して、私は危機感を抱きました。総合不動産の分野は大手不動産会社がひしめき、競争が激しい。これまで通り、ワンルームマンションの分野に経営資源を集中させた方がいい。そう私は考えました。
そして経営陣と話し合った結果、2007年7月に私は会社を離れたんです。そして約半年間、市況をウォッチングした後、2008年3月に当社を設立。もう一度、ワンルームマンションを軸にしたベンチャーを創ろうと決意しました。
※投資用マンション:投資を目的としたマンションのこと。マンションの家賃収入を見込んでいる。
プロフィール
- お名前川田 秀樹
- お名前(ふりがな)かわだ ひでき
- 出身神奈川県
- 身長166cm
- 体重58 kg
- 血液型B型
- 平均睡眠時間6時間
- 平均起床時間8時
- 趣味ゴルフ、格闘技観戦、仕事
- 購読雑誌SENSE
- 家族妻、子
- 両親の職業経営者
- 座右の銘仕事は厳しく、会社は楽しく
- 尊敬する経営者島耕作
- 好きな食べ物すし
- 好きなスポーツゴルフ、野球
- 好きな女優松嶋奈々子
- 休日の過ごし方息子と遊ぶ
- オススメの飲食店かどわき
- 好きな漢字一文字悠
- 出身校青山学院大学 経営学部
- 乗っている車ベンツ(ゲレンデ)