株式会社VISITUS/進学個別桜学舎 代表取締役/塾長 亀山 卓郎
独自の哲学のもと実践する子どもたちの知的好奇心を高める教育
1997年の開塾以来、「合格」ではなく「教育」に真正面から向き合う私塾として、着実に成長を続けてきた桜学舎。「講師1人:生徒2人」の個別指導、基礎力重視のカリキュラム、考える力を養う演習など、「子どものために教育はどうあるべきか」を形にした塾運営には、大手とは真逆の価値観が貫かれている。「インディの雄をめざす」と語る塾長の亀山氏に、教育にかける思いと私塾運営への意気込みをうかがった。
― 最初に、亀山塾長の教育に対する思いを含めて、桜学舎の開塾に至る経緯をお聞かせください。
大学生のときに塾講師を始めて以来、私は学習塾ひと筋で生きてきました。はじめは普通のアルバイト感覚でしたが、子どもたちとのふれあいを続けるうちに、この仕事のおもしろさにとりつかれた、というのが正直なところですね。大手で教えていたこともありますが、私の原点にあるのは、お世話になっていた方が急に亡くなり、その後を継ぐようにして、千葉で運営を行なった小さな塾です。
運営を任されるとき、自分はどういう塾をつくりたいのかを突き詰めましたが、浮かんだのは「大手塾に対するアンチテーゼ」。ひと言でいうと、「企業の論理ではなく、子どもたちを中心に考えること」です。企業の論理とはつまり、合理的な経営と持続的な利益で、「この塾に通いたい」という子どもがいても、採算が取れないと判断すれば閉鎖する。そんな理不尽な状況も見てきたので、自分がやるからには、子どもたちにつらい思いは絶対にさせないことを第一に考えてきました。
― 企業の論理にとらわれない塾運営には何が必要なのでしょうか。
最もわかりやすいのは規模だと思います。持続的に利益を上げようとすれば、どうしても規模拡大に走りがちですが、教育とはそもそも、儲けを追ってはいけないし、損得でものごとを考えてはいけないと思います。事業として成り立つ範囲内で、塾運営には適正規模があると考えます。千葉で運営していた塾も、結婚を契機に上野桜木ではじめた桜学舎も、子どもを中心に運営しながら、事業を続けられるのは60~70人程度が限界。子どもたち一人ひとりに目を配り、成長を後押しする仕事には、企業の論理では割り切れない部分がたくさんあります。
― 「偏差値60以上の難関中学をめざす人はご遠慮ください」の真意はどこにありますか。
規模の大小に関わらず、塾や予備校は合格実績を大々的にアピールするものですが、桜学舎の目標はそこにはありません。塾の実績を上げるための受験ではなく、大切なのは「子どもたちが行きたい学校へ進学できるか」だからです。大手の塾や予備校には、難関中学に合格できそうな優秀な子どもを、無料で勧誘するところもあるそうです。桜学舎が「偏差値60以上の難関中学をめざす人はご遠慮ください」を明確にする理由は、難関校合格には、学力とは次元の違う特別な受験テクニックが必要ですが、我々にはそうしたテクニックを教えるつもりはないからです。受験テクニックの前に、子どもたちは学ぶべきことがたくさんあります。
プロフィール
- お名前亀山 卓郎
- お名前(ふりがな)かめやま たくろう
- 血液型B型
- 平均睡眠時間7時間
- 趣味ハードロックギター演奏、写真
- おススメ本『終りに見た街』山田太一(著)
- 両親の職業父は英語教諭
- 尊敬する人神田 昌典 氏
- 好きな食べ物海南鶏飯、マンゴー
- 嫌いな食べ物インゲン、塩鮭、生姜焼き
- 好きなスポーツプロレス
- 好きな俳優岸部 一徳
- 好きな女優若村 麻由美
- 好きなミュージシャンMichael Schenker
- 思い出に残るプレゼントスタッフ作のオリジナルTシャツ
- いま欲しいプレゼントiMac
- 休日の過ごし方電車で読書
- オススメの飲食店TRATTORIA da COVINO
- 出身校成城大学文芸学部
- 飼ってるペットカニンヘン・ダックスフント