ニッポンの社長

ニッポンの社長 > 有限会社Sleepeace 代表 三橋 美穂

― 睡眠に対する新たな考え方とはどのようなものなのか、教えてください。

 ではここで一つ、皆さんに質問があります。1日の始まりは、いつだと思いますか? 「1日が始まった」と実感するのは、いつでしょうか? 1日の生活は、仕事や家事、学習など様々ですが、ほとんどの人は「朝、目覚めた時に1日が始まる」と答えます。

 そして、睡眠は日中の活動の疲れを取るためのもので、1日の終わりにあるものという感覚で日常を過ごしているのではないでしょうか。

 でも、実はそうではないのです。もし、自分の人生が明日の夜の12時に確実に終わるとしたらどうでしょう。ほとんどの人は、今日の夜は「眠らない」のではないでしょうか。私たちは、「明日がないとわかっていたら、眠らない」のです。つまり睡眠の一番の目的は、今日の疲れをとることではなく、明日を生きるための積極的な行動なのです。

― なるほど。新しい1日は、睡眠から始まるのですね。

 別の観点からも話すと、人が生まれてくる過程で、眠りがどのように芽生えてくるか、考えてみましょう。まず受精の瞬間には、睡眠も覚醒もありません。私たちの生命活動は、睡眠も覚醒もない “無”の状態から始まります。

 そして活発に細胞分裂を繰り返して大脳ができてくると、最初に現れるのは睡眠です。睡眠が大脳をさらに発達させて、意識を覚醒に導いていきます。つまり、私たちの人生は、睡眠から始まっているのです。

 よく「寝る子は育つ」と言うように、子どもは脳と体を育てるために眠ります。本来、睡眠は成長のためのものですが、大人になるにつれて疲れを取ることだけが目的になってしまいます。

 体の成長は20歳頃にピークを迎えますが、心はずっと成長し続けることが可能です。だからこそ、疲れを引きずりながらバタンと寝るのでは、もったいない。「成長のために眠る」「明日のために眠る」という積極的な意識で眠りにつくことで、その人の“生き方”も大きく変わっていくのです。

― 生き方が変わった方の事例を教えてください。どのように変わったのですか。

 以前知り合った30代の女性の編集者の方。「仕事が忙しくて睡眠不足の毎日で、疲れも溜まる一方で気分が晴れない…」と悩んでいました。そこで、こんな話をしたんです。

 「経済的な成長が頂点まできている中で、仕事の成長にだけ焦点を当てていると不満足に終わる日がほとんどではないかしら。どれだけ頑張っても満足感がなく、夜は疲れてバタンと眠る。毎日の眠りの時間が、そんなふうではもったいないと思わない? 睡眠は、誰にでも等しく毎日与えられている至福の時間なのよ。今晩の眠りを楽しみにして1日を過ごしてみるのは、どう?」

 彼女はこの新しい発想に共感し、「眠るための時間を作ろう」という積極的な意識が芽生え、夜7時までに仕事を終えようと段取りよく業務がこなせるようになったといいます。

 家に帰った後の時間もゆとりがもてるようになり、生活への意識が大きく変わって1日が楽しく過ごせるようになりました。そして、「仕事の企画も次々に通るようになった」と喜んでいましたね。

著名経営者

  • シダックス株式会社

    志太 勤
  • 日本食研ホールディングス株式会社

    大沢 一彦
  • テンプスタッフ株式会社

    篠原 欣子
  • 株式会社アシックス

    鬼塚 喜八郎
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • 株式会社堀場製作所

    堀場 雅夫

プロフィール

  • お名前三橋 美穂
  • お名前(ふりがな)みはし みほ
  • 出身愛知県岡崎市
  • 平均睡眠時間7時間
  • おススメ本ニュー・アース
  • 今までに訪れた国15ヵ国
  • 座右の銘今、ここ、すべて完璧
  • 尊敬する人フランシスコ・ローマ法王
  • 好きな食べ物母手づくりの鰯のつみれ
  • 休日の過ごし方掃除とガーデニング
  • 好きなお花水仙
  • 好きな漢字一文字
  • 飼ってるペット猫2匹