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ニッポンの社長 >  子どもの未来を応援するニッポンの大人たち  > 株式会社 NED GROUP 代表取締役 竹淵 弓人

― 英語を重視する理念は、どこに原点があるのでしょうか。

 大きいのは自分の留学体験です。私は高校からアメリカへ留学しましたが、英語には自分なりに自信がありました。読み書きは普通以上にできていたし、テストの点数もよかった。でもアメリカへ渡ってみると、まったく役に立たないことに愕然とします。ネイティブ同士の会話は聞き取れないし、何か伝えようと話しても発音がおかしいから相手にされない。ショックを受けて、最初の数ヵ月はなるべく英語を話さずにすむように暮らしていたほどです。痛感したのは、日本の学校で教えられる英語は実用性に欠けること。最初からペラペラと話せる人はいません。でも、最初にショックを受けて自分から壁をつくってしまうと、せっかく留学している時間が無駄になってしまいます。

 今後、グローバル化はどんどん進み、英語が世界の共通語として使われるシーンが増えていくはずです。英語に苦手意識をもつとチャンスを逃すことになりかねません。学校の成績をあげる。志望校に合格する。そこがゴールではなく、将来、社会に出たとき、コミュニケーションツールとして英語を使うための土台づくりをしっかりやる必要がある。そして、実践的な英語教育を行い、日本人としてグローバル基準で世界に挑戦する人材を育てるお手伝いをしたいと、真剣に考えるようになりました。

― 大学時代もアメリカ(マイアミ大学)で過ごされていますが、外に身を置いたことで日本の課題が客観的に見えた、という部分もありますか?

 英語教育に関していうと、受験英語で終わってしまうのがもったいないですね。英語に限らず、言語は国境や文化を超えてコミュニケーションを図るために必要なツールであり、社会で使ってこそ意味があります。最初は落ち込みましたが、アメリカで12年暮らしたことで、考え方がオープンかつ柔軟になった気がしますね。臆さずに受け入れる。恐れず挑戦してみる。そういうメンタルをもてたことは、その後の起業、学習塾の運営に大きな影響を与えました。英語を使ってコミュニケーションできれば、自分の可能性を大きく広げることもできます。それを後押しする英語教育が必要だという信念は、起業したときも今もずっと変わっていません。

― 今後のビジョンをお聞かせください。

 言語の違いは文化の違いです。それを皮膚感覚でとらえるために、英会話・英検コース内では日本人同士でも英語で話すことを義務づけていますし、そういう環境をどんどん整備していきたいと思います。留学の制度をもっと安価で提供できるようにもしたいし、塾が運営するインターナショナルスクール、幼稚園からの英語教育も考えています。ITを使うことで授業の効率化、地理的な制約を受けない教育にも挑戦していきたい。海外に留学の拠点となる語学学校もつくりたい。やりたいことは山ほどあるのですが、一つずつ形にしていきたいと思っています。

■ 竹淵 弓人 (たけぶち ゆみひと)

中学卒業後、アメリカへ留学。The Webb高校卒業。University of Miami卒業(主専攻:経済学、副専攻:経営学)。留学時代に世界の共通言語としての英語の重要さと、それに対応していない日本の英語教育の問題点に気づき、学習塾の経営を志すようになる。NED ACADEMY、NED ELEVETEを展開し、実戦的な英語力の強化を中心にしたカリキュラムで成果をあげている。

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プロフィール

  • お名前竹淵 弓人
  • お名前(ふりがな)たけぶち ゆみひと
  • 出身東京都
  • 趣味テニス
  • 今までに訪れた国17ヵ国
  • 尊敬する経営者スティーブ・ジョブズ
  • 尊敬する歴史上の人物坂本龍馬
  • 好きな映画恋におちたシェイクスピア
  • 出身校マイアミ大学