― そうした独自の経営哲学はどのようにして生まれてきたのですか。
前職での経験が大きいですね。前職は、相続案件や競売物件などを扱う不動産会社でした。当時の社長がつねにおっしゃっていた言葉があります。それは、「とにかく割安な案件を仕入れろ。割安に仕入れができれば、買いたい人は向こうから寄ってくる」というものです。
その辺に出回っているような物件を仕入れてしまうと、顧客には高く売らなくてはならない。必然と“プッシュ型営業”になってしまいます。一方、割安な物件を仕入れることができれば、顧客のほうから「買いたい」と寄ってきていただける“プル型営業”が可能になるのです。販売のための広告宣伝費をかける必要もなく、既存顧客のリピートや顧客からの紹介で成約してしまいます。他社物件とくらべてもらえれば割安感は一目瞭然ですので、明確な差別化もはかれます。
よって、当社の社員は販売力よりも物件の仕入力を優先して磨いてもらいます。物件の目利きをきたえるのです。それができて初めて投資家の方を前にコンサルティングできるようになるのです。
前職で、「物件を割安に仕入れるノウハウ」「顧客のリピートと紹介が生まれる仕組み」という2点を学ばせていただきました。当時の社長からは「ビジネスに取り組む姿勢や考え方。ブレない軸」を教わり、私の❝師匠❞となっています。
― ❝プル型営業❞ができている結果、オスカーキャピタルは営業社員15名が全員とも物件情報の仕入担当なのですね。ほかの投資用不動産会社の多くは、朝から晩まで電話営業で販売活動しているのと、真逆なのですね。
ええ。企業の永続性と少数精鋭主義を貫いています。IPOを目指さない、売上を優先しない。少人数制の高収益企業を目指しています。
当社の全社員数は20名ほどです。不動産会社は案件ごとの取引額が高額なため、つねにリスクと隣り合わせでもあります。売上と組織の拡大を優先すると見えないひずみが生まれ、顧客とのトラブルを誘発する可能性が高くなります。また、市場の変化・浮き沈みの激しい業界であるため、組織の柔軟なかじ取りができる状態を維持しておく必要もあります。
当社は少人数制の組織であるため、すべての案件において営業から上がってきた話は代表決裁で進めます。さらに、代表である私がほとんどの顧客と面談しますので、互いに安心したお取引ができています。
また、私自身、右も左もわからない20代のころから師匠の直接のご指導を受け成長させていただきました。少人数制の企業だったからこそだと思います。いまは私が新入社員へ直接指導し、ビジネスパーソンとしての成長スピードを加速させることを意識しています。全社員の成長が加速することで顧客へのサービスも必然的に向上すると考えています。
― では、最後に今後のビジョンを聞かせてください。
今後も少数精鋭主義を貫きます。多様な顧客ニーズに、より柔軟に対応するべく豊富な知識・ノウハウ・ネットワークを蓄積していきます。不動産投資という金融商品を通してこれから出会う顧客に金融リテラシーの向上も提供していきます。不動産という枠にとらわれず、金融市場の動向も踏まえて情報発信し、安心して不動産投資に取り組めるようサポートさせていただきます。
顧客から顧客へとつながっていくことが企業価値の指標であり、当社の企業理念「投資家様と共に成長する企業へ」を実現するため、見合ったサービスをご提供できるプロフェッショナル集団であり続けられるよう、さらなる精進をしていきます。
■ 金田 大介 (かなだ だいすけ)
1982年、愛知県生まれ。20代で不動産業界に入り、相続の売却物件や不良債権物件などの買取・再販を主とする不動産投資事業会社でビジネスの基礎を学ぶ。実績を重ねた後、2015年6月にオスカーキャピタル株式会社を創業、代表取締役に就任。設立から5年で少人数ながら500棟を成約するなど、投資家から多くの支持を集めて注目されている。
この企業の関連ページを見る
- コーポレートサイト
※このサイトは、取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。
ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。
イシン株式会社
プロフィール
- お名前金田 大介
- お名前(ふりがな)かなだ だいすけ
- 出身愛知県
- 身長177cm
- 体重63kg
- 血液型O型
- 平均睡眠時間6時間
- 平均起床時間9時
- 趣味ゴルフ・読書
- おススメ本社長失格
- 今までに訪れた国10ヵ国
- 座右の銘意思ある先に道あり
- 尊敬する人前職の社長
- 尊敬する経営者前職の社長
- 尊敬する歴史上の人物真田幸村
- 好きな漢字一文字志