― 高校の授業をオンラインで受けるというのは一般的なのでしょうか。
もともとアメリカには「ホームスクーリング」という言葉もあるくらいで、たとえば、「家の農作業の手伝いが忙しくて、学校になかなか行けない」という子どもが少なくありません。彼らはあえて高校に行かずに、自宅でオンライン学習をします。
そうした高校生向けに、アメリカの著名な大学の多くがオンライン教材のコンテンツを揃えており、当センターもそれを活用しているのです。こうしたオンライン教育は非常に充実しており、世界各国に提供されています。そのメリットを十分に活かせていないのは、先進国では日本くらいだと私は思っています。
― 提供するプログラムにはどういった特徴がありますか。
1つ目は、授業の一つひとつに日本語の解説をくわえている点です。いきなりアメリカの高校の授業に入っていくのは大変ですから、大事なポイントを事前に日本語でレクチャーします。たとえば当社では、テキストに出てくるおもな英単語の一覧を作成し、事前にある程度、生徒の頭に入れてから授業に臨んでもらう準備をするわけです。また、当社では従来の留学支援事業と同じ、「留学準備講座」も提供しています。これは、アメリカの憲法や歴史など、現地の教育を受けるのに必要な知識を事前に身につけてもらう講座です。
2つ目の特徴は、個別の教科に限らず、幅広い教養が身につくカリキュラムを用意していることです。生徒は授業のなかで、アメリカのことだけでなく、「世界における日本」という視点から教養を育めます。国際感覚を養うには、自国の宗教や歴史、政治などを知ることが欠かせません。
― このプログラムを経ることで、生徒たちはどのような成長が得られるのでしょうか。
不登校などで学校に行けなくなった子も、環境を変えて小さな成功体験を積み重ねていくことで自信が生まれてきます。それまでの自分自身に対するネガティブな感情を払拭するための自信を手に入れることができると思いますよ。
先述したように、アメリカの高校は必要な単位を取得すれば卒業できます。たとえば1~2年間で高校を卒業し、自分のやりたいことを目指して次のステップへと進むことが可能なのです。
留学は「留まる、学ぶ」と書きますが、私は「流学」という「流れる、学ぶ」という考え方も大事だと思っています。つまりは自分の望む場所に行き、さまざまな経験を積み、やりたいことを深めていくのです。ボランティアやインターン、アルバイトなど、時間の使い方は人それぞれ。自分の可能性を広げていくための貴重な時間が得られるのです。
― 実際、プログラムの卒業生にはどのような生徒がいましたか。
日本の高校に通っていたものの学校に馴染めず、3年次の9月末に中退した女子生徒がいました。彼女はそのままでは高校の卒業資格が得られないので、当プログラムに参加し、残りの単位を取得して卒業しました。今年1月には、アメリカの大学に入学する予定です。
また、中学のときに不登校の傾向があった別の生徒は入学後、勉強の仕方が身についたことで少しずつ成果が現れ、特に英語は1年半で英検2級レベルまで上達。2年後に卒業し、アメリカのカレッジに進みました。
当センターでは、生徒が受け身となって講義を聞くのではなく、自ら問題を見つけるところから始める「主体的な学び」を重視しています。本当の意味でのグローバル教育とは、知らない土地でも自然に人間関係を構築し、学歴や会社の名刺がなくても生き抜けるようなチカラを育むこと。そうした若者を育てていきたいという想いが強いですね。
プロフィール
- お名前岩﨑 宗仁
- お名前(ふりがな)いわさき むねと
- 出身神奈川県
- 身長180cm
- 体重80kg
- 血液型O型
- 平均睡眠時間6.5時間
- 平均起床時間午前5時
- 趣味スポーツ全般・音楽・料理
- 家族妻・娘・息子
- 今までに訪れた国約25ヵ国
- 座右の銘結果自然成
- 出身校Eastern Washington University