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ニッポンの社長 > インタビュー > 理念・ビジョンを大切にする社長 > 株式会社ベルシステム 代表取締役 有賀 雅行

― それを社員個々が実現できるよう、どのように人財の育成を行っているのですか。

 当社では、長く「自創経営」の仕組みを取り入れ、社員の仕事力を育むことに力を入れています。

 自創経営とは、自らが考えて主体的に行動し、部門経営者としての自覚をもって行動できる人財に育つ・育てるための仕組みです。社員がチャレンジ精神をもって自主性と創造性を発揮し、自ら計画を立て、チェックし改善し、目標の達成に責任をもつことを考えて主体的に行動することができるようになります。

 私自身、新卒で当グループに入ってこの仕組みを実践することで、自らに課した営業目標を完遂できるようになり、それが習慣として身につくことで自身の成長を実感できました。

― 具体的にはどのようなことを実践するのですか。

 自創経営では人財育成のためのツールとして、「目標管理チャレンジシート」や、月・週・日へ落とし込みを行う「ランクアップノート」などを使ってプロセスを刻んでいきます。

 たとえばよい家を建てるには設計図が必要でしょう。それがきちんと書けているか、そして設計図通りに進んでいるかを日々チェックし、上司が伴走しながら個々のノートに落とし込み、社員個々のPDCAをまわしていくわけです。

 仕事を通じて自分を鍛え、精神的にも経済的にも人間的にも大きくなることによって、自己成長していくことの「楽しさ」を実感していけるようになります。

 そしてもう一つ、人間学を学ぶ機会として、「社内木鶏会」を開催しています。これは、月刊誌「致知」を活用した読書発表会で、誌面にある本物の言葉や経験に触れて、感想文を書くことで自己内省を図り、お互いをほめ合う「美点凝視」によって個々の徳を高めていく取り組みです。

 活動を通じて社員同士の気持ちもわかり、相互理解も深まります。感動や共感を繰り返すことによって、個々の長所や徳性を磨くことができます。

― そのなかで追求する経営理念について教えてください。

 当グループでは、「業務を通じて人をつくり、夢の実現と共存共栄の精神で人々の幸せと社会に貢献する」という理念を社内に浸透させ、社員だけではなく、その家族やステークホルダーの幸せと社会に貢献することを大切にしています。

 自分だけよければいいという姿勢ではなく、自分も周りも社会もよくしたいという志をもってもらいたいという想い。そして「仕事を通じて人をつくる」「夢を実現する」という理念を追求するための具体的な方法として、「自創経営」であり、「社内木鶏会」の取り組みがあるわけです。

 また「社会に貢献する」という言葉も、決してお飾りなどではありません。当グループでは平成22年からCSR活動にも積極的に取り組み、現在は独自選定で選んだ5つの団体に、寄付やスポンサーシップ契約による支援を継続。「日本車椅子バスケットボール連盟」「スペシャルオリンピックス日本・東京」「全国盲導犬施設連合会」「自然環境復元協会」「がんの子どもを守る会」への支援を行っています。

 会社の業績にかかわらず毎月必ず実施し、金額も変わることはありません。当社の社会貢献への想いを具現化している表れだといえるでしょう。

著名経営者

  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • テンプスタッフ株式会社

    篠原 欣子
  • シダックス株式会社

    志太 勤
  • 株式会社スタジオジブリ

    鈴木 敏夫
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿

プロフィール

  • お名前有賀 雅行
  • お名前(ふりがな)ありが まさゆき
  • 出身埼玉県
  • 身長170cm
  • 体重64kg
  • 血液型A型
  • 平均睡眠時間6時間
  • 平均起床時間5時
  • 趣味ゴルフ
  • おススメ本致知
  • 座右の銘継続は力なり
  • 好きな言葉「仕事と思うな 人生と思え」
  • 休日の過ごし方ゴルフ練習orゴルフラウンド
  • 出身校千葉商科大学
  • 飼ってるペットネコ