― 今後の資産運用について求められる視点を教えてください。

　安易な儲け話は絶対にないことを肝に銘じて欲しいと思います。単にお金を増やすことを優先してしまえば、高リスクの商品で大きな損失を出す可能性も考えられます。そうではなく、まず資金の用途や目的を明確にすることが重要で、それを実現するための資産形成であることを念頭に置きながら、不安定な投資の手段を避けるのが当社の基本的な考え方なのです。

　私たちが最も重視する資産運用のコンセプトは将来対策であり、未来に対する見通しを明確にして現状を良くしていくこと。決して目先の利益にとらわれず、時間をかけて丁寧に堅実に投資を行っていただくための提案をしたいと思っています。

　不動産は所有権を保有しますから、資産として手元に残ります。海外投資も、信託銀行に資金を預けますから、仮に運用会社が倒産しても資産は守られます。ギャンブル性の強いお金儲けではなくて、将来的に資産として築いていけるものに投資をしてほしいということです。

― 今後の展望を教えてください。

　ファイナンシャルプランニングにおいて、お客様の将来を明るくするための多くの情報を提供できる存在であり続けたいと思います。

　当社はお客様との関係性が非常に強いことも特長で、定期的に様々なテーマでオープンセミナーを行ったり、お客様を招いてパーティーを開くなどお客様との繋がりを重視しています。いつまでも、お客様の状況（変化）を把握し、寄り添う「身近な会社」となり、夢の実現のお手伝いをしていきたいと思っています。

　その為にも、単純に投資商品を提案するのではなく、「知っておいて良かった」と思われる情報を常に発信し、将来夢を実現するお客様を一人でも多く増やしていきたいと思っています。

― 夢の実現には将来へのマネープランが欠かせませんね。

　実は私の起業のきっかけは、夫婦で世界一周するために前職の生命保険会社を辞めたことでした。それまで貯金が趣味だった自分が、行きたかった世界一周を実現できて、夢を実現させるためにお金を使うのは素晴らしいことだと感じたんですね（実は妻のアイディアだったのですが…）。

　その当時、貯金を切り崩す決断ができたのは、明確な将来対策ができていたからです。将来を見越した備えをつくりながら、今を楽しむマネープランを明確にすることが人生を有意義にできると実感しました。また、そうやって多くの人の夢の実現をお手伝いしたいと思ったことがきっかけで起業したんです。その気持ちが、私にとってのお客様サービスの土台になっているんですね。

　いま、私自身の夢は2つあるんです。世界一周の時にアジアの優秀な若者に多く出会い、いつか一緒に仕事をしたいと思いました。そのためにビジネスで海外進出を果たすこと。もう1つは、昔から宇宙が好きなので、宇宙に関わる仕事をしてみたい。実は私の祖母が種子島で焼酎を作っていて、最近では「宇宙兄弟」とのコラボレーションや、スペースシャトルのエンデバー号内で育てた麹を使って焼酎を作るユニークな試みも行っているんですよ。私もいま、宇宙旅行クラブに登録し、宇宙に関わるための秘策を少しずつ練っているところです（笑）。