フジコーポレーション株式会社 代表取締役 加藤 広嗣
組織のリーダーを元気にして継続的な企業成長を実現する
企業が飛躍していく上で欠かせないのが、現場の社員一人ひとりの継続的な成長である。課題を解決し、目的や目標に向かって着実な歩みを続けることが、組織全体のレベルアップにつながっていく。そして現場の社員の成長を促していく存在が、言うまでもなくリーダーと呼ばれる組織の中心となる人物である。部下を力強く牽引していくリーダーが現場のエネルギーを生み出し、一人ひとりのポテンシャルを引き出して企業に成長へのダイナミズムを創り出す。フジコーポレーションは、そうした企業の成功の鍵を握るビジネスリーダーを、独自のノウハウでサポートし育てるプロフェッショナルである。その実践の中身について代表の加藤氏に聞いた。
― 御社の事業内容を教えてください。
企業内の組織やチームが抱える現場の問題点を、ファシリテーションサポートの手法を用いて解決していくことです。
ファシリテーションサポートとは、一人ひとりが持っている能力を活かしながら、それぞれの能力を効果的に融合することで、チームや組織が目的とする成果に最短距離で到達するように導いていくことをいいます。
そのプロセスには3つあり、①実際に会議に参画しての進行サポート、②チームのリーダーやキーパーソンを対象とした研修、③個人に張り付いたマンツーマンでの問題解決サポートです。
― 具体的にはどのような内容なのですか。
1つ目は、実際に会議に参画しての進行サポートです。会議の進行役あるいは進行役のサポーターとして会議に臨み、参加者の経験や専門知識を引き出して、問題解決を実現するプロセスをチームと一緒に創り出します。
2つ目は、研修。リーダーとして目標を実現するために不可欠な3つのカギを修得してもらいます。1)一人ひとりの人材の特性理解と活用、2)一人ひとりの行動力を左右するEQの理解と活用、3)対処療法に陥らない本質を見抜きシンプルに解決する思考力。
3つ目の、個人に張り付いたマンツーマンでの問題解決サポートは、その対象によって2つに分かれます。
必要な知識やスキルをもっているにも拘わらず、チームとしての成果が思うように出せない若手リーダーの方に対しては、まず目の前の課題を整理することから始めます。そして、実際に問題を解決していくプロセスをマンツーマンで創り上げていきます。スピード感と実践性を重視し、学びと成果を同時に追いかけながら伴走スタイルでお手伝いしていくわけです。とくに20代後半から40代前半までの若いマネジメント層は、現場の問題解決に日々奔走する一方で、早急な成果創出を常に求められているため、こうしたマンツーマンでの課題解決のプロセスは大変喜ばれています。
また、事業部長クラスの方については、まず、本人のミッションを実現する上で自身が乗り越えるべきハードルが何であるかに気づいていただきます。その上で、それを乗り越えていくプロセスをコーチングすることで、他者や組織に対して良い影響力をもたらす効果を高めていきます。同時に、EQによるエグゼクティブコーチングも実践しています。
― 若手や中堅のリーダーはどのような課題を抱えていることが多いのですか。
大きく分けると、2つの課題があげられます。
まず1つ目は、目の前に起こる日々の問題に対し、対症療法的にそれを解決していくことだけで手一杯で、本質的な課題について考えを巡らせる時間を作れていないということ。状況の全体構造を整理することの必要性は分かっているのに、実際にそれができていないもどかしさを感じている若手リーダーは非常に多いです。
2つ目は、リーダーである自分が言えば部下は動くと勘違いしている場合があるということ。直線的に問題をクリアしようと急ぎ過ぎると、メンバーの特性を活かした相互作用によって解決することを忘れ、リーダー一人で無理に牽引しようとしてしまいがちです。それによって、組織としての成果がうまく導き出せない状況に陥りやすいのです。大切なのは、リーダーが伴走者となること。そうして、メンバーが成果を出せるようにチームの活動プロセスを組み立てたり、メンバー個々の特性を見極めて働きかけたりすることが大切なのです。雇用形態が多様化する現代だからこそ、リーダーが対人関係応用力を備える必要性が求められていると言えますね。
プロフィール
- お名前加藤 広嗣
- お名前(ふりがな)かとう ひろつぐ
- 出身岐阜県
- 身長178cm
- 体重63kg
- 趣味落語鑑賞
- 座右の銘人間万事塞翁が馬
- 好きな食べ物美味しい蕎麦
- 好きな言葉活かされている己を知る
- 好きなスポーツサッカー
- 好きな俳優役所広司
- 休日の過ごし方家族が喜ぶ料理を創るシェフ
- 出身校早稲田大学第一文学部
- 飼ってるペットイタリアン・グレーハウンド