― 現在、開発は順調に進んでいるのですか？

　おかげさまで順調に進んでいます。現在、このソフトウェアは5名体制で開発しています。開発メンバーは、有志のエンジニア4名とホームヘルパー1名。1年後には完成させる予定です。

　ただ、私たちにはもっと大きな目標があります。それは、お年寄りの自立をサポートすることです。まだ構想段階ですが、地域に密着した公共サービスのITインフラをつくりたいと考えています。お年寄りの自宅と地域の病院、郵便局、役所など、公共機関をITのネットワークでつなぐ。そして、お年寄りが自宅にいながら公共サービスを受けられるようにしたい。自宅にあるタッチパネルの端末を操作すれば、訪問医療の予約ができたり、役所の手続きを行える。そんなサービスを可能にするITインフラをつくりたいと考えています。

― 最後に、御社の今後のビジョンを教えてください。

　まず何よりも介護業務ソフトの完成を目指します。同時に公共サービスのITインフラづくりもスタートさせたい。現在は、これらのビジョンを実現するため、「ヒト・モノ・カネ」の面で協力して頂ける方を求めています。当社とともに公共サービスのITインフラをつくるパートナーを探しているんです。

　また長期的には、様々な分野のソフトウェアを自社開発したいと考えています。ただし、自社だけのリソースにはこだわらず、同業他社との提携も積極的に進めていくつもりです。それぞれのソフトウェア開発会社の強みを組み合わせて、新しいソフトウェアを世の中に送り出していきたいですね。