株式会社lojus 代表取締役 田中 麻里奈
「スモールマス」に狙いを定め美容品メーカーとしての存在感を示す
「仁義とスピード――」。若い女性が経営する美容品メーカーの経営方針に、「仁義」という言葉を使うこと自体、珍しい。しかし、株式会社lojus(ロフス)は、その言葉を大切にし、起業からわずか4年で自社ブランドの製品を国内外の市場へと展開させ、美容品業界に新風を吹き込む存在へと成長した。そこで、同社代表の田中氏に、「仁義とスピード」に込められた想いとともに、今後のビジョンなどを聞いた。
自社ブランド『MAPUTI』の販売が急成長の原動力
― 事業内容を教えてください。
起業したのは2015年5月で、当初は美容品の卸業が中心でした。私はECサイトで美容品のバイヤーをしていたこともあり、そこで築いたネットワークを活かして、もっとも早くマネタイズできると考えたのが卸業だったのです。会社を軌道に乗せながら、起業当初から「将来は美容品メーカーになる」を、具体的な目標に掲げていました。2期目から自社開発ブランド『MAPUTI(マプティ)』の展開を始め、現在はメーカーとしての売上が全体の8割、多いときは9割にまで達しています。卸業も継続し、美容品にくわえて今期からペット関連の事業化も。「ル・クルーゼ」のペット商品の正規代理店となり、ホテルやペットショップに商品を卸しています。今後はOEMも事業の柱に育てていきたいですね。
― 売上はとても順調に推移しているようですね。成長の要因はどこにあるのでしょうか。
自社ブランド『MAPUTI』が大きく影響していると思います。2016年から毎年ラインナップを増やしながら、ブランドとして認知されたことが大きいですね。3期目の売上は約5億円でしたが、『MAPUTI』が世間に浸透したこともあり、今期は8億円前後まで伸ばすことができそうです。
― 海外でも積極的に展開していますね。
ブランドを立ち上げた当初から海外展開を考えており、現在、売上の約7割が中国。来期はアメリカ、シンガポール、ベトナムでの展開も視野に入れています。私自身、父親の仕事の関係で海外生活が長く、また卸業で中国人バイヤーと接点があったこともあり、中国への展開は将来の目標ではなく、「今、すべきこと」でした。経済は高い成長率を維持しているし、市場の購買意欲も高い。また一時期の爆買いは収束して、「日本製品のなかでも本当にいいものを選びたい」という消費マインドが明確になってきています。「ここで勝負しないでどうする」、そんな想いでした。
これまでは海外に注力してきたこともあり、国内まで十分に手がまわらなかったこともありました。今期は国内でも積極的にしかけていきたいですね。
プロフィール
- お名前田中 麻里奈
- お名前(ふりがな)たなか まりな
- 出身東京都
- 趣味ストリートダンス、スノーボード
- 家族父、母、兄、私
- 今までに訪れた国30ヵ国
- 座右の銘lojus(仁義+スピード)
- 尊敬する人マザーテレサ
- 好きな食べ物コーン、ハヤシライス、すき焼き
- 好きな言葉人生プラマイゼロ
- もし生まれ変わったら?また自分に生まれて、別人生を。
- 休日の過ごし方友人とワイワイ。