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ニッポンの社長 > インタビュー > 理念・ビジョンを大切にする社長 > 武ダGEAD株式会社 創業者 代表取締役社長兼CEO兼グループ総代表 武田 幹郎

― M&Aを行うに際して、なにを一番大事にしていますか。

 私が武ダGEAD(旧社名:武ダホールディングス)を創業した時の売上は700万円。その時は社員は私一人で、会社の資産と言えるものは机一つしかありませんでした。そこから創業メンバーが1人、2人と加わり、社員の大切さを覚えました。

 相手先企業には、「一緒に成長しましょう」ということをしっかりと伝えています。そのために、私が一番大事にしていることは、その企業の社員と可能な限り会話をすることです。業績拡大のカギを握るのは、現場で働く社員一人ひとりのモチベーションの高さであり、上司や経営層が現場のことをよく知ろうとしていれば、社員のモチベーションはさらに高まるものです。社員が、いわば「距離感の近さ」を感じるのです。私は、相手先企業の「文化」を尊重し、「長所」を伸ばしながら、当社独自の「成長発展型M&A」を実践しています。社員と話をすれば、その企業の文化や長所がわかります。また、課題も見つかります。そこから、経営改善に向けたヒントがつかめるのです。

― 社員とはどのような話をしているのでしょう。

 難しい話はしませんよ。今後の夢や目標、いまの悩みなどを一人ひとりから聞くようにしています。そのなかで、私のほうから必ず伝えていることは、「あきらめない心」の大切さです。私が受験に3回失敗したことや、グループ会社を立て直すために奮闘したことなどを包み隠さず話し、そのときに「あきらめない心」を持っていたからこそ、前に進めたことを伝えています。私は決してエリートではなく、本当に現場から這い上がってきたという自負があります。だから、社員も私の話に耳を傾けてくれるのかもしれませんね。

― 今後の成長ビジョンを聞かせてください。

 「ひと」や「まち」をつくる事業を拡大し、地域を元気にしていく「武ダGEAD」に成長したいと考えています。そのためには、地場の企業と一緒に成長していくことが必要です。特に地方では後継者不足の問題があり、優良企業が廃業、倒産している状況が見られます。そうなると、雇用がなくなり地方はどんどん疲弊していきます。もしも後継者不足や経営不振で悩んでいる経営者の方々がいらっしゃれば、ぜひ当社にご連絡いただきたいです。「あきらめない心」を持って、ぜひ一緒に地域を元気にしていきましょう。

■ 武田 幹郎 (たけだ みきお)

1975年、北海道札幌市生まれ。大学入試で挫折を経験し、その挫折を乗り切るためには、「皆ができないことをするしかない」と決意し、経営者を志す。大学卒業後は、経営のプロ集団を創るために机一つで事業経営業の創業に向けた準備をスタートする。2014年に事業経営業を主業とする武ダGEAD株式会社(旧社名:武ダホールディングス株式会社)を創業、代表取締役社長兼CEO兼グループ総代表に就任。

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プロフィール

  • お名前武田 幹郎
  • お名前(ふりがな)たけだ みきお
  • 出身北海道札幌市生まれ
  • 趣味ゴルフ、テニス、スキー、旅行
  • 家族妻、子ども3人
  • 座右の銘継続は力なり
  • 尊敬する人両親、タイガーウッズ
  • 尊敬する経営者永守 重信
  • 尊敬する歴史上の人物徳川 家康
  • 好きな食べ物バーベキュー、しゃぶしゃぶ
  • 出身校北海学園大学