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ニッポンの社長 > インタビュー > 世の中に独自の価値を提供する社長 > 株式会社トランス・アーキテクト 代表取締役 中西 俊光

― そうやって若い技術者が活躍しているのですね。

 はい。今年は2名の新卒が入社しましたが、すでに直取引の案件を担当させています。それができるのは、内定期間中に育てているから。入社までの半年ほどの間に、オンライン研修を行っています。ここでソフトウェア開発の定石パターンを網羅的に身につけておくのです。昨年の新人は学校の成績が下から5番目でしたが、いまでは現場の最前線でバリバリ仕事をこなしていますよ。

― 経営において、大切にしていることはなんですか。

 フィージビリティー(feasibility)という言葉をご存じでしょうか。これは、プロジェクトの実現可能性を事前に調査・検証すること。つまり、その仕事がやれるかやれないかを、実績や経験によって立証するという意味です。

 私はすべての仕事を、できるという確信のもとで進めています。フィージビリティーを行いながら、その案件がやれるかどうかを冷静に判断する。その水準を高く保てれば、こなせる仕事の領域も広がります。経験や実績の幅を広げていくことで、実施可能な業務領域を拡大させていくわけです。

 私たちは、決してギャンブルで仕事はしません。技術力とは遂行力であり、実現力。技術力を磨き続ければ、フィージビリティは間違いなく向上します。

― 今後のビジョンについて教えてください。

 私たちは社会に新たな価値を提供する仕事をたくさんしてきました。でも、残念ながらそのことは目に見えません。たとえば、IP電話連携システムの開発を手がけてきましたが、OEMなので社名は表に出ていない。つまり、縁の下の力持ちだったわけです。

 しかし、今後は「トランス・アーキテクト」という存在をもっと表に出しながら、知名度を高めていきたい。7年かけて業界内での実績を積み上げてきましたので、次の成長ステージに進む時期だと考えています。

 いま社内では各自が積極的に研究開発に取り組み、新しいチャレンジをしています。みんな、根っからのエンジニアなんですよ。定石パターンを使って依頼された仕事をするだけではなく、「次の技術」についての新しいイメージをふくらませていく。「おもしろいものを自分が世に出す」という使命に、いま全員が燃えています。

■ 中西 俊光 (なかにし としみつ)

1981年、山口県生まれ。中学時代からプログラミングを独力で学び、高校を卒業後、コンピュータの専門学校HAL大阪に入学。敏腕エンジニアとして、在学中から大手IT企業のプロジェクトに参画。2003年に専門学校を卒業後、株式会社システム・テクノロジー・アイに入社。学習管理システムの開発に携わる。2006年に独立し、株式会社トランス・アーキテクトを設立。おもにWebシステム開発に優れた実績を残し、現在まで7期連続で黒字を計上。高い技術力を背景に、着実な成長を続けている。

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プロフィール

  • お名前中西 俊光
  • お名前(ふりがな)なかにし としみつ
  • 出身山口県
  • 身長171cm
  • 体重67kg
  • 血液型O型
  • 趣味沖釣り
  • おススメ本『チーズはどこへ消えた?』
  • 今までに訪れた国5ヵ国
  • 座右の銘因果応報
  • 好きな映画「マルサの女」
  • 好きな歌(曲)トランス
  • いま欲しいプレゼントスイス製の高級腕時計(笑)
  • 好きな漢字一文字
  • 出身校HAL大阪
  • 今日の財布の中身19,000円
  • 飼ってるペットカクレクマノミ
  • 乗っている車ホンダ ストリーム