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ニッポンの社長 > インタビュー > 人材採用と育成に力を入れている社長 > 株式会社ルピナスファクトリー 代表取締役 須賀 慎

― そのほかの強みについて教えてください。

 大手金融系企業からの依頼や、官公庁や大手生命保険会社の案件が多く、事業基盤が安定していることがあげられます。同時にそうしたクライアントから、アーキテクトの部分から一緒に考えてほしい、といった相談も多くいただきます。

 システムアーキテクトとは、システム開発において対象業務の分析や設計などの上流工程に携わる役割で、業務や情報技術にかんする高度な知識をもとに、システムを構築する能力が欠かせません。エンジニアからすればノドから手がでるほどほしい案件や業務がたくさんあるのです。

 たとえば、大手生命保険会社からの依頼案件では、同社のシステム開発の根幹を大きく左右するようなプロジェクトに携わっています。ほかにも官公庁の関連で、重要な社会インフラを支えるシステムを構築する業務など、やりがいのある仕事が非常に多いですね。

― そのなかで、社員はどのような成長を遂げているのですか。

 質の高い仕事を経験できるので、圧倒的なスピードで成長しています。私と一緒に、要件定義の前のヒアリング、サービス内容の詰めの段階から参画することもあるので、意欲があれば成長できます。

 その意味でも、いま若いエンジニアに必要なのは、場数を踏むことだと思っています。つまり、業務をこなしていく「量」の重要性です。私は仕事の量をあげていくために必要なのは、「人から仕事を奪う」ことだと考えています。つまり、自分のミッションを早く終わらせ、時間に余裕のある状況にしておくことで、人の仕事を自分にまかせてもらう状況をつくる。そうやって経験値をどんどんあげていくことが重要なのです。

 与えられた締め切りや納期に間に合わせればいい、ではなく、つねに作業を前倒しして消化していく意識をもつこと。それができれば、気がついたときには、圧倒的な成長を遂げている自分がいるはずです。

― そのような環境のなかで、社員にはどのような経験をしてほしいですか。

 これまで私は、技術者として、ビジネスマンとしてお客さまや社会に認められていく喜びをえてきました。そのように、個人でバリューを発揮し、社会に必要とされるようになった経験を、社員にも感じてもらいたいです。

 私自身、自分の会社が、「社員が独り立ちできるための土台」となり、彼らが十分なスキルをえて卒業し、大きく羽ばたいてくれることを望んでいます。だから彼らがどんなに失敗しようとも、私が社員たちの成長を後押しすることを止めたら、会社を経営している意味がありません。社員一人ひとりが一個人として戦える状況をつくってあげる。それが私の確固たる信念なのです。

著名経営者

  • エステー株式会社

    鈴木 喬
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿
  • 楽天株式会社

    三木谷 浩史
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • テンプスタッフ株式会社

    篠原 欣子
  • 株式会社スタジオジブリ

    鈴木 敏夫

プロフィール

  • お名前須賀 慎
  • お名前(ふりがな)すが まこと
  • 出身東京都
  • 身長173cm
  • 平均睡眠時間4時間
  • 平均起床時間午前7時
  • 趣味フットサル
  • 出身校東京電子専門学校